「どうする家康」 2023.03

今年に入ってから毎週日曜日、晩酌をしながら、大河ドラマ「どうする家康」を見ている。

我が家でいう「シネマ居酒屋」ならぬ「大河居酒屋」とでも言いましょうか。

飲みつつ食べつつ、あーだこーだ言いながら鑑賞するのが楽しいので、どんな作品でもいい感じはあるが、ここのところ「どうする家康」については、暗雲が立ち込めてきたようだ。

というのも、この作品の作り方というか描写の仕方というのか、嫁にも私にもどうもしっくり来ない感じがしてきたのである。

1話ごとに、見ながら&見た後に、感想を話し合ったりするんやが、すでに1月、何週目か見たとき、

「あそこってどうなん…?」

という話から始まり、見るたびに「あそこもさぁ…」という具合に、どちらかというと、ネガティブな意見が芋づる式に出てくるようになってしまっている。

面白い面白くないといったことは、人それぞれだろうから、賛否はあっていいのだが、どうも我々夫婦にはハマれない作品になってきた感じがある。

で、皆どう見ているんだろうとネットでささっとチェックしてみると、同じような?いや、もっと厳しめの意見が相当数あったように思う。

とくに、歴史好き、徳川家康好きのような方々は、がっかり感が強いみたいで…。

もう見ません!とか、第一話を見た時点で見るの辞めた!とかいうのもありましたな…。

よくよく思い返せば、我々夫婦も(とくに嫁か…)初回からそういう印象は、なんとなく感じていたかもしれない。

で、違和感というか、しっくり来ない感の原因は何かとお互いに話したところ・・・

キャラクターの性格がよく分からない、一貫していない感じがする。

いろんな歴史上の人物がいて、いろんな事件が起こるわけだが、その時々の登場人物のセリフを聞いて、「この人そんなこと言うかなぁ?」と感じる場面が多い気がする。

あと、どうも、笑わせようとした要素を入れ過ぎのような感じ。

しかもその表現方法が、我々夫婦にとっては、笑いやほっこり感を促すものじゃない。

人の笑いの要素って、人それぞれということもあると思うし、結構難しいもんだとは思うんやが。

このドラマは歴史ものということなんで、いちおう史実が分かっている人が多くいるとして、であれば、あらかじめ知っているストーリーさえも、さらに盛り上げてくれる笑いであって欲しいなと。

作中で、厳しい場面や辛い場面の描写はあったし、切り取ってみると、我々も心動かされるところがあったんよね。

それならば、戦や厳しい交渉などの場面の緊張を、ひととき和らげてくれるとか、そういう効果的な感じで、泣き笑いを誘うか、ふふっと温かみを感じたり、ほっこりするような笑いがいいんだけどなぁ…という印象。

そうそう、ところどころを切り取って見ると、登場人物に感情移入して涙しそうなシーンもあるのに、時が経てば、あれほど精神的にきついことがあったのはどこへやら?という振る舞いをする登場人物も、よく分からなくなってきたり。

いい役者さんがそろっているのに、もったいないよなぁなんていうふうにも感じる。

夫婦でそんなような話をした気がするが、ここに書いているのは、思い出しつつ私が書いているので、嫁が実際に感じていることとは多少は違うところがあるかもしれない。

ただ「そうやんね~」という感じで話してた気がするので、そんなに大きくはズレていないと思う。

とくに嫁は今、歴史にハマっていて、平安時代と戦国時代あたりが注目の時代らしく、今回の「どうする家康」は楽しみにしていたことで、残念感は大きいのではあるまいか。

思わず笑ってしまったが、嫁曰はく、

「歴史が動いてない…」

とのことである。

そうは言っても、「なんか文句ばっかり言うてもなぁ」と、反省なのか何なのか分からない会話もしたり。

ところで、期待していた「どうする家康」が、そんな印象だからなのかどうかは分からないが、嫁は先日、過去の大河ドラマ「軍司 黒田官兵衛」のDVDを買ったようで、ここ1週間ほどは、それを並行して観る状態になっている。

(はじめ1~4話が1枚に収まったDVDをレンタルしたようなんだが、期間1週間、しかもしっかり観たいということで2回観るとすると“8Days A Week“となってしまう、かつ、私の仕事帰りが遅いことも多く、一緒に観たいとなると、週4話は困難だという判断であろう)

ちなみにこちらの方は、2人とも素直に感情移入ができ、まさにハマっている感じだ。

ドラマや映画、はたまた音楽や好きな芸能人、その他いろんな趣味嗜好は、まさに十人十色、千差万別でしょうから、善し悪しということではないんだけど、我々夫婦にとっては、今年の大河ドラマは、どうも「しっくり」来ない感じのようなのです、今のところ…。

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