地球は丸い

「地球は丸いな〜」と嫁が言った。

私の限られた、脳みそコンピューターがフル稼働。

そう言えば、私が最近、宇宙関する本などを読んでいて、それ系の話をすることがあるからか…。

いやいや、嫁は嫁で「チ!」という、天動説と地動説が争っていた時代をモチーフにした漫画を読んでいる(私も嫁の勧めで読んでて面白く続刊が出るのも楽しみ)からか…。

それとも、嫁がいま勉強している歴史の中の古代の天文学の話なんかを思い出してのことなのか…。

まぁ、そういうのが交わって「地球は丸い」みたいなことを唐突に言い出したのかもしれない。

私「え?なんで? マケドニアとかペルシャとかローマとか、歴史の中に天文学とかが出てくるから?」

嫁「ちがう」

ちがった。

降参して聞いてみた。

私「なんで?」

嫁「いや、さっきハワイは何時でデトロイトは何時とか言うから…」

私「あ、それでか…」

そういえば、私は、スマホに登録している各国の時間があって、日本、ハワイ、香港、デトロイトを登録していて、ほろ酔いの感じで、それぞれ「いま〇〇は◇時やなぁ」とか言ったような気がする。

それの相づち的な感じでの「地球は丸いなぁ」だったようだ。

そして、私が納得したのを見るか見ないかのうちに、そそくさと無言で浴室へ向かって行った。

さてここで。

夫婦で、それぞれの言葉を、それぞれが違う解釈をしていることは、よくあることだと思う。

なので、行き違いなんていうのは、どんなところからも生じる可能性がある。

ズレをなくすのは、同じ人にならなくてはいけない。

それは、ライガとフウガ(北斗の拳の登場人物)くらいにならないと難しい。

というか、ライガとフウガでさえ、違う人物なのである。

夫婦というものは、ズレがあって当たり前で、ときにそれを確認し合いながら、ズレを互いに寄せ合っていくべきなのか、あるいは、そのままそっとしておくべきなのか、そういったことをお互いに話せる間柄が理想なんだろうなぁと思うのである。

なんの話やったか…

そう、地球は丸いんだったか。

夫婦も出来るだけ丸く行ける方がええもんね。