嫁の自画像「眠」

私は嫁の行動を、オモロイなぁと思って眺めることがちょくちょくある。

何をオモロイと思っているかを嫁に話すと「それの何がオモロイのん?」と返ってくる。

嫁にも一理あるとは思う。

私が面白いなぁと思って眺める嫁の例としては、例えば、菓子パンの袋の説明を読んでいるところ、とか、目覚まし時計の電池を替えているところ、とか。

いわゆるただの、普通の動作といえばその通りなんで、面白く感じている私の方が変なのかもしれない。

あとは、私が朝先に起きて、寝ている嫁の様子を眺めていて、辛抱たまらなくなりコメをすると、顔がふっと避ける。

でも、しばらく待っていると、また元の通りに戻ってくる、とか。

これなんかは、寝ている人の面白さということで分かりやすいかもしれない。

基本的に、この「嫁ブログ」にわざわざ書いているということは、面白いと思ったからだ。

かれこれ気づいたら、それなりにブログも続いてるが、この嫁ブログ、ときどき嫁にも見せている。

こんなん書いたわ、と、

そうしているうちに、少しずつ、私が、嫁の何を面白がっているかが見えてきたような感じもある。

嫁「なんか面白い」

私「これあんたや」

という感じ。

先日、嫁が寝ている間に出かけたことがあったが、そのとき、熟睡しているようでまったく動かなかった。

出かけてからラインで、

私「今朝はまったく動かんかったわ」

と送ると、

嫁「全然気づかんかった」

と返ってきた。

「ふふふ、そうやろな」と思っていると「こんな感じ?」と画像が送られてきた。

寝ている嫁、すなわち、自画像だ。

そうそう、なかなかよく自分を捉えているなぁと思いながら、カメラロールへ保存したのである。

桶狭間の戦い

嫁がちょっと歴史にハマっていることは書いたが、どうやら、中学の歴史の参考書を買って、日々タスクをこなし始めようとしているらしい。

嫁いわく「高校の参考書は自分の目的には細かすぎる、中学くらいがちょうどいい」とのこと。

大枠を掴むのには中学参考書がマッチするようだ。

その時々に関心のある時代のところを見ていっているみたいだが、以前は江戸時代だったように思うが、最近では、戦国時代になっているようである。

以前、大河ドラマの「麒麟がくる」を一緒に見ていたが、嫁の方がいろいろと詳しい。

嫁「なるほど今回の大河ドラマではそういうふうに描いてるわけか〜」

というようなことを言っていた。

複数の読み物を読んでいるからか、同じ人物でも、作品ごとに描かれ方が違うということのようである。

先日「歴史探偵」なる番組で「桶狭間の戦い」を特集しているのを見つけ、

私「あんた好きそうなんやってるで」

と声をかけた。

嫁「あ!『桶狭間の戦い』や!」

と、ぐいっという感じである。

私なんかは、フレーズは薄っすら聞いた覚えがあるが、誰と誰が戦ったのかさえ分からないくらい。

番組が終わりかけてるときにテレビをつけたんで「あ〜もう終わるところか〜、残念!」と、あまりに残念そうだったので、調べてみると再放送の予定があるではあ〜りませんか。

私「さっきのやつ、再放送あるで」

嫁「え!ナイス情報!録っとこ!」

ということで後日、録画を一緒に見たのである。

私「ほな見よか」

嫁「うん!」

私「『桶狭間の戦い』て聞いたことはあるけど全然知らんわ」

嫁「(かくかく)で(しかじか)それから(ほにゃらら)で(ちょめちょめ)なんやって」

私「へぇ〜さすがやなぁ」

と、嫁の「桶狭間の戦い」についてのマエセツがあって放映スタート。

私は見ているそばから「この人は誰?」とか「今のどういうこと?」と喋ることがよくある。

すると嫁はササっとビデオを一時停止し少し戻し、

嫁「ちょっと待ってよ〜聞き漏らさずにやるから!」

私「ははは!ごめんごめん」

と、学習意欲満タンの学生のようである。

見終わった後は、

嫁「へぇ〜なるほど〜ふ〜む」

と得るものがあったようで、歴史リテラシーが補強されたのだろうと思う。

ふと、勉強って本来こういうのを言うんやろうなぁと思ったりする。

かつて学校でやっていた歴史の勉強は、記憶力勝負みたいな感じで捉えてしまっていたが、物語として聞くと私も面白いなぁと思う。

学生時代にも、そういう感じで歴史の授業を受けていたら、興味を持って聞けていたやろうになぁと思ったのである。

今の嫁の歴史の勉強は、いわゆる知的好奇心からくる、本来の勉強のような感じがする。

歴史については、またいろいろと教えてもらおう。

電子化

今の世の中、何でも電子化とか言われる。

確かに電子化すると、検索生が良かったり、省スペースにできたり、煩雑さが減るし、効率も良くなるし、なかなか便利なもんだとホントに思う。

我々夫婦では、嫁の方がそういう効率的なシステムについては詳しいし、取り入れていくのも早いんで「へ〜そんな便利なもんがあるんやな」と私が感心することもよくある。

とは言え、不思議なもんで、本や漫画といったものは嫁も紙のものを読んでいる。

なんでか紙の方がしっくり来る、というのが2人ともの感覚のようだ。

それはそうと、先日NHKの番組で「歴史探偵」というやつで、桶狭間の戦いについて取り上げている回を録画で見た。

見ながら「こういう書面が残ってるのがすごいなぁ」と話をした。

歴史ものは、そういう記録とか物品が残っているから、どうもそういうことらしいぞ…と、物語として、史実として、存在するんよね。

そういや、最近の嫁は、結構歴史にもハマっていて、漫画でも歴史に絡む作品を読んでいるようだ。

聞いているもので言えば「大奥」「雪花の虎」とか。

歴史モンに、ちょっとした変化を入れると話が広がるんだなぁと。

「大奥」は、徳川家の代々将軍が女性だったという設定にすることで、新しい物語の読み方ができる。

いま、社会での女性の活躍も言われているけど「大奥」では、そもそも国家の主権者が女性なんだもんね。

「雪花の虎」てのは、上杉謙信が女性だったという設定。

でも、実際の記録の中に、もしかしたら…と、その可能性をうかがわせるような物事があったりするとかで、可能性は低いんだろうけど、そう考えるとまた興味深い。

そう、そのテレビを見ながら、昔の文書が残っていることに感心した我々だった。

嫁「すごいよね、こんなん残ってるって」

私「ほんまやなぁ。でも昔、紙媒体に勝るものなし、みたいに上司から聞いたことあるわ」

嫁「あ〜、なるほど〜、データって一瞬で消えることあるもんなぁ」

私「それを言うてたんやろうと思うわ」

嫁「あ、パソコンのデータ、アウトプットしとこ!」

私「アウトプット?」

嫁「アウトプット?」

私「プリントアウト?」

嫁「・・・」

私「バックアップじゃなくて?」

嫁「あ!それや!」

私「ははは」

嫁「うん!バックアップ!バックアップしとこ!」

ということで、歴史のテレビを見ながら、こまめなバックアップをしておくのが良いだろうという話になったのであった。