コーヒー 2021.04

我々夫婦、昔からよく喫茶店に行っていた。

さすがに今はこのご時世ということもあって、若干は控え気味の感じはあるが、まぁ高校時代からよく出かけてはコーヒー飲みつつ長居したものだ。

最近は、目的地があってもなくても、とりあえず出よか、と、コンビニでコーヒーを調達して、車で移動しながら喋りながら、どっかに向かうということをしていて、これが結構楽しい。

言ってみれば、ドライブデートということになろうか。

で、先日もそれをしていて話をしていた。

私「車でコーヒー飲みつつって、俺好きやわ」

嫁「うん、楽しいなぁ」

私「昔から変わってないんやろうなぁ、よう喫茶店とかで長居してたもんなぁ」

嫁「うん、なに喋ってたんやろ?」

私「…」

嫁「…」

私「覚えてないなぁ」

嫁「うん、覚えてない」

私「いまの晩酌のときとおんなじで、しょうもない事、延々と喋ってたんやろなぁ」

嫁「うん、覚えてない」

という感じだ。

私らがかつてよく通っていたところを、あえて書いてみると、

リバージュ・・・ファミレスでいう4〜6人掛けの向かい合わせの席が並んだ、贅沢な喫茶店だった、あんなに空間の多い喫茶店は、これまでもこれからもあまりないのでは??

CASA・・・ファミレスのひとつと言えるか、当時の我々にはちょっとだけ上等なかんじやったか

tomato&onion・・・今もあるところにはある、当時の我々としては目新しい通い場所であった

そんな高校時代を過ごした我々は、いまだに、似たような感覚で過ごしている40代で、しかもその後半というところにある。

なにを話していたか、なにが楽しくてそういう場所に通っていたのか、覚えてないが、今も、そんなに変わらんことをしてる自分らがおるように思える。

買い食いドライブ

3回目の緊急事態宣言の初日。

よく行くショッピングモールは、食料品、日用品のお店以外はしまっているようだ。

昨日は出向いたが、今日は行かず。

1回目の宣言の時に出かけたが、やっぱりなんか、普通じゃない事態なんやなぁという雰囲気があった。

コロナ慣れということも言われるが、勤務先のテレワーク推奨も、去年の春先の時ほどマストじゃない感じもあるし、自分ら自身も、緊急事態感は少し薄れているところがあるかもしれない。

ただ、だからこそ、小まめに手洗い、公共での、例えば手すりとか、あんまり触らんようにとか意識しような、ということは話している。

で、今日は、ちょっと外出ようかということで、資源ゴミの回収ボックスが設置されているホームセンターへ、段ボールを捨てに行く名目でドライブ。

行きにコンビニでアイスとコーヒーを買って、飲み食いしながら小一時間程かけて到着。

用件を済ませ、ささっと日用品を買い、帰りに再度コンビニに立ち寄り、コーヒーとおやつ。

旅行はなかなか行きづらいが、車で出かけて途中で買い食いしながらのドライブは、嫁も私もお互い好きなようである。

今は旅行というとやっぱり行きづらいが、買い食いドライブでも充分楽しめる。

コンビニとホームセンターでの買い物、行き帰りのガソリン代などで、しめて3千円以内ってとこか。

コスパもよろしやんか。

なんでもない、日常のひとコマなだけなんだが「なんや幸せなことやなぁ」とか何とか言いながら帰路に着いたのである。

在宅勤務 2020

3回目の緊急事態宣言が始まる。

もう1年以上になるんやなぁと改めて。

在宅勤務、テレワークという言葉も馴染んできて、私の勤め先でも、している人が少なからずいる。

1回目の緊急事態宣言のときは、通勤時間が長い人を優先的に、そして私が該当するということで、2か月ほどの期間、ほとんど在宅勤務、週一回出社する、というくらいで対応させてもらっていた。

2回目のときは、週に2日の在宅という感じだったか。

で、3回目の今回は、週1~2日ほどの予定になっている。

ネットのニュースやコラムなどで、家族で過ごす時間が増えて、関係が良くなった人もいれば、ケンカが増えたなんていう人たちもいるようで、ほんと、いろいろだなぁと思う。

我々は、とくに変わらない感じだが、昼ご飯を一緒に食べるというのが、ちょっと新鮮だった感じはする。

弁当を買いに行くか、米を炊いておいて、卵かけやら、ツナマヨごはんやら、思い思いの混ぜご飯を作るというのが、スタンダードだったか。

嫁は、納豆やらキムチを投入することも。

私は、卵、ツナ、塩昆布などと、そうめんつゆなどを愛用。

朝は抜くことが多く、夜は晩酌なので、ほとんど米を炊くことはなかったんだが、在宅勤務のときは、これまでの結婚生活の中でも、よく米を食した期間。

夫婦の関係として、在宅勤務によって変わったという感じはないのだが、こういう形態での勤務というのは、確かに新しい働き方とは言えるかもしれない。

一緒に昼飯を家で食べる、というのは確かに新鮮な感じはしたものの、やっぱり、休日の昼飯とは違って、飯食ってすぐに仕事にとりかかるんで、むしろ、休憩時間というのがないみたいな感じになり、どうも落ち着かないというところがある。

ただ、現場作業の人はそういう勤務形態をとれないわけで、私に、どうも落ち着かない感じがずっとあるのは、そういうところから来ているのか・・・

私の場合、通勤時間は往復3時間半くらいなんで、やっぱり楽というか助かるところはあるんだが、自宅にいながら自由ではないし、自室にこもっていて嫁との会話が増えるわけでもなく、勤め人のサガだよなぁと思うのであります。

宝くじで、2020年の年末ジャンボでは1万円当たったけれど、それでは家計は成り立ちませんのでね…

肉もりそば

蕎麦屋で卵をいつまでも混ぜてるおじさんにハマっていた

私「今日の昼飯どうする?」

嫁「あーどうしよう♪」

私「あそこのそばとかどない?」

嫁「あ、そうしよ!」

ということで、ちょくちょく行く蕎麦屋さんに向かった。

嫁はぶっかけ蕎麦のあったかいの、私は柚子鶏そばの大盛り、ほぼいつも通りの好きなメニューと、天ぷらを足す。

さて食おか、頂きます。

しばらくして、何やら二軒隣くらいから、かちゃかちゃと、何か混ぜるような音が聞こえ出した。

ふと、その方向を見ると、嫁が下を向いている。

どうしたんやろう…と思いつつ、えらい長いことかちゃかちゃしてるなぁと、二軒隣を見てみると、卵をひたすら溶いているおじさん。

どうやら、初期から卵を溶いているおじさんの音を聞いていた嫁が、ハマってしまったようだ!ということは、直感的に理解した。

私「うん、分かる」

嫁「喋らんといて…」

私「…」

嫁「あかん…泣けてきた…」

嫁の顔は赤く熟れ、目尻からは涙。

さすがの私も、ここで追い討ちは酷かもしれんと、控える。

まるで、ボクシングの試合である。

嫁「ちょっと落ちつかして…」

いや、私は二軒隣の人の卵溶くのが長いなぁと思うだけやが、お隣の嫁はキツかったようだ。

涙する嫁。

いじりたいが我慢する私。

いやぁ…戦いというのは、奥が深いものだなぁと、改めて思うのである。