
ダークマター 2022.02

嫁とのやりとりなどを旦那が書いているブログです。

「私が死んだら、嫁のことが気になったときに、化けて出ることができるだろうか。
無理に出ると、怖がられるかもしれないか…
だったら、気づかれないよう見守っているのがいいのかもしれない。
でも、俺からは会っているつもりでも、嫁がもし仮に魔がさして、会いたいと思ってくれたときにも会えてないことになるなら、やっぱり私も死なない方がいいんやろな。
いや、だったら一緒に行けるとこまで一緒に行こうや、なぁ。
酔っ払いの独り言や」
…と言うことを私は過去に書いた日記が残っていた。

新型コロナのこともあり、しばらく運動らしい運動をしていないということで、ふと走りに行こうと思い、嫁を誘ってみた。
私「オレ、走りに行ってくるわ、どうする?」
嫁「うわぁー!!う〜!イグ…ッ!」
ということで、面倒臭さとの戦いに打ち勝ったようで、一緒に出かけることに。
それが昨年の暮れの出来事。
その流れで?今年の初詣は、前に書いた通り、ジョギングしながら神社へ行きお参り。
驚きなのは、なんと年が明けてからというもの、嫁は毎朝ジョギングを続けているのである。
私は隔週に1度くらい…?
今年の嫁はひと味違う、といったところか。
1月が終わった頃には、
嫁「1月はランニングが続いたから、2月はストレッチを続けてみようと思う」
とのこと。
走るのは2月に入っても続けている。
嫁は、頑張り屋さんであることは間違いないと思うが、どちらかというと、同じことを繰り返してやることが得意な方ではないと思う。
飽きっぽいというのとはちょっとニュアンスが違う気がするが、いろいろと始めることの方が得意、という感じか。
相対的に言うと、私はわりと同じことを淡々と続けていけるタチだろう。
人が何かをするのって、たとえば毎日走るということでも、嫁がするのと私がするのとでは、印象が違う。
そんな嫁が毎日走っている。
これは、私がやるよりも、大きな変化だという感じがする。
あと、私は「頑張って続ける!」という感じがあるが、嫁にはそういう堅さというか、頑張り感があまりなく、今は「走らんかったら気持ち悪い感じになってきた」というふうである。
頑張らないと…!というスタンスでは、むしろ嫁は続かないのだろうと見える。
それにしても、普通にジョギングが続けられているというのは、えらいもんだなぁと思うのである。
キッカケは、年末に私が誘ったことだと言っているが、何が変化を起こすのか、分からないものだなぁと。
なににせよ「毎日走っている」ということ自体に「ほほぉ〜」と思うし、そこに「嫁が」とつくんで、これまた「ほほぉ〜!」と思うのだ。
もうひと月以上継続しているのだが「嫁が毎日走っている」というフレーズは、私にとっては「え…?」と、2度見?聞き返してしまう?ような出来事なのである。
無理せんと、気持ちよく続けられるのであれば、とてもいいことだよなぁ。
嫁「ある日突然、走らんようになるかもしれんけどね!」
とのことだ。
たまに、スマホのカメラロールに残ってる写真を見返していて、お互い笑っているのとか、嫁が眩しそうに目を細めているのとかを見て、ほっこりしたり、改めて頑張るぞと思ったりする。
とくに、旅行に行った時のものとかでなくても、いつものショッピングモールの駐車場であったり、うちの中であったり、普段のひとコマなんかも楽しそうな感じがする。
こういう感覚があるというのは、ありがたいことやなぁと思う。
写真に残ってるのは、楽しそう、仲が良さそう、といったものばかりな感じやが、これにはちょっとしたトリックもあるやろうね。
当然ながら、お互いにどうも機嫌が良くない感じのこともあるし、ギクシャクすることもあるわけで、ただ、そういうときに、写真を撮ること自体がないから、結果的に、仲良さげな写真の集まりになると。
とは言え、交際期間含めると30年以上になるが、全体的に上手いことやってこれてる方なんじゃないかと、私は思っている。
嫁もそうじゃないかね。
実は、めちゃくちゃ辛抱して私に合わせてるんだと言うかもしれないが、いや、嫁はそういう合わせ方ができるタイプではないはずだ。
そうそう、なんとか主義、みたいなことじゃないが、嫁は嫁なりの、感じ方、考え方があって、しっかりしているところがあるというか、自分のスタンス?ペース?を持っている感じがある。
もちろん、お互いに合わせていってるところもあって、そのバランスがとれている状態がええ具合、ということなんかな。
また、私のカメラロールには、嫁単独の写真も多く残っている、
嫁曰く、
「変な写真ばっかり撮るよね…」
とのことだ。
たとえば、うたた寝の嫁、寝起きの髪ボサボサの嫁、ストレッチ中の嫁、お菓子のパッケージを詳しく読む嫁、ホームセンターである商品のところで長い間たたずむ嫁…
まさに、ただの日常のひとコマ。
嫁が面白いことをしているというよりは、私が勝手に面白く感じとっているんだろうが、結構なことではないかと。