ビデオの予約、井上尚弥、西表島、そして、嫁。

テレビ番組の録画、予約の仕方、私はよく分かっていない。

とくに苦手意識はないんやが、嫁に頼むとパパッとやってくれるので、自分でやる必要がない。

先日は、ボクシングの井上尚弥選手の試合の録画予約しといて欲しいんやけど、と頼んだ。

生放送は11月1日(日)の午前中のはずやが、それはWOWOWなんでウチでは観れず録れず、晩のフジテレビの予約だ。

当日は、自分が録画で試合観戦する前に、結果を知ってしまうかもしれないが、井上尚弥選手の場合とくに、試合内容の方に関心があるので、勝敗は2の次かなぁと、何とも気楽な観客ですんません…。

で、嫁に予約をしてもらった。

嫁が操作するリモコンの先のテレビ画面には番組表が映っている。

私「日曜の20時からフジテレビらしいねん」

嫁「分かった」

 ピッピッピッ

私「あ…」

嫁「ん?」

私「さっき『にしおもてじま』の太古の自然、みたいな番組あった!」

嫁「なにそれ」

私「そういうタイトル付けられるとオレ見たなるわ〜」

嫁「それ『いりおもてじま』じゃない?」

私「いや『にし』って書いてたで?」

嫁「それ『いりおもてじま』って読むんと違う?」

私「そうなん?」

と、スマホで「いりおもてじま」と打つと「西表島」と出たのである。

発音としては知っていたのだが、文字でそう書くんやということは、忘れていたのか知らなかったのか…。

嫁が私に、間違いを諭すときのいい出方がここで出たと思うのだ。

間違ってる!違う!

と言うのではなくて「こうなんちゃう?」という感じ。

往々にして私を含め人ってのは、自分の知っていることは当たり前と思っていて
それを知らん人に対しては、どうも上から目線になりがちじゃなかろうか。

ところが、私の知らんこと、間違ってること、忘れていることに対して、明らかに嫁が合っていることでも

「◯◯とちがう?」

と、疑問符でくるところが粋じゃないかと。

大袈裟に?言うと、概して嫁は、私を含め、人を馬鹿にしない。

と、そういう感じがして、嫁の好きなところのひとつかなぁと、ふと思うのである。

「わらし」の図

うちに棲んでいるとしている「わらし」を絵図で表現すると、ざっくりこんな感じか。

明るいところが眩しいのか、だいたい、しかめっ面というか、顔をしわくちゃにしている。

でも、機嫌が悪いわけではなく、いつもそういう顔でこっちを見る感じなので、基本がそういう表情のようである。

質問をしても、答えが返って来ることは、まぁない。

しかし、こちらが怒られているのかというと、そうでもなさそう。

ただ、いつも、こんな表情で、然として? そこにいる、という感じか。

どういうわけか、何か自分らにとって良いことがあったときには、この「わらし」に「ありがとう!」と言いたいなと。

きっと、特別返事があるわけでもなく、しかめっ面?で、こっちを見ているだけと思うけど。

PAINT IT BLACK!

嫁が月曜断食をやり始めて、もうすぐ1ヶ月くらい経つだろうか。

そのルールの中に、1日2リットルの水を飲みましょうというのがあり、頑張っている。

2リットルの感覚的には、イケるやろうと思うんだが、実際やってみると、結構意識して飲まないと、夜にキツくなってくるくらいの量みたい。

それに、あんまり夜に飲まないといけなくなると、就寝後、夜中や朝方に、何度かトイレに起きないといけなくなるようだ。

ということで、まず朝の起き抜けに出来るだけぐぐっといく作戦を遂行している様子である。

そんな水飲み活動であるが、それをより規則的にできるようにと、いくつか水筒を用意した。

新調したのは、0.5リットルと1.5リットルの水筒。

晩に寝る前に0.5リットルの水筒に白湯を入れて就寝。

起きたときにそれを多めに飲む。

朝に1.5リットルの水筒にも白湯を準備しておき、1回めの0.5リットル水筒を制覇したら、1.5リットル水筒から0.5リットル水筒へ注ぎ入れることを3回繰り返すわけだ。

ペースが分かってきて、順調に進んでいるようである。

ところで、0.5リットル水筒を見てみると、何やら黒い汚れがついているように見えたので、確認してみると、どうも何かの印のようだ。

フタをロックできるようになっていて、ロックされている時は上下のくぼみが合わさっていて、ずれている時はロック解除となるらしい。

目印が見え難かったので、嫁は、PAINT IT BLACK!としたようだ。

こういうのを見て、私は心の中で「うふふ」と思うのであった。

にんじんしりしりと「わらし」

私は、にんじんを刻んで炒めたものを作ることがある。

確か、テレビ番組で、細木数子さんが作っていて、簡単で美味いということで、思い出しつつ作ったのだったか。

ちょくちょくやるが、嫁から「にんじんしりしり」と言われて「しりしりてなんや?聞いたことない」とやりとり。

調べてみると、沖縄の料理であるようで、それには炒り卵も入っているのが基本みたいだ。

「しりしり」とは聞き慣れん名前やなと思うが、沖縄ならそういう名前もあろうなと納得。

ところで、先日の昼に嫁から、昼ご飯にしりしり美味しかったよ、とのLINEのメッセージがあった。

はて、ここ数日は作ってないけどなと思い、

私「作ったんや」

嫁「そっか知らんかったわ」

ん…?何か噛み合わない。

私は嫁がその昼に作ったんだと思ったのだが、嫁は私が昨夜にでも作ったもんだと思っているらしい。

こんなことでも噛み合わんことがあるんやから、ちょっとした言葉の取り違いでケンカになったりすることもあろうなぁとか思ったりも。

それはそうと、今回の「にんじんしりしり」、嫁が作ったのでもなく、私が作ったものでもないとすると、誰が作ったのか。

その夜に、こんなメモを嫁から見せられた。

どうも、我々のうちに住み着いているとされている「わらし」がレシピをメモって作っていたのではないか、という話になった。

冷蔵庫にあったはずのものがなくなっていたり、置いてあったパンが半分減っていたり、というときに「こりゃ、わらしやな…」ということにしている。

この「わらし」と我々が呼んでいるキャラは、ときどき我が家に現れて、そんなイタズラというか、勝手に何かをしているようである。

最近では、ありゃ?と思うことがあると「わらしの仕業」として片付けることも多い。

「わらし」の棲みつくうちは幸福になるという話もあるので、好きに行動させてあげようと思うのだ。

今回、レシピをメモっていたとすると、文字を覚え始めているようだから、いちおうこちらの世界の住民としては、正しく覚えてもらおうと思い、添削をした。

そして、嫁に「わらしに会うたら渡してあげて」とLINEで送っておいたのである。