おじいさんとおばあさん

嫁が最近、日本史にハマっているようである。

漫画はもともと好きやったが、先日その映画を観た「ちはやふる」も百人一首なんで、歴史とは少なからず関係あり、とも言える。

そう言えば、出会いの高校でも、世界史が面白いと言っていた記憶もあるし、もともと、歴史の話には惹かれるところもあるのかもしれない。

そこは、私も分かる感じがある。

確かに、比較的近い過去の場合は、いろいろと反省が出てきたりするんで、人と話し合うには、考え方の違いとかも相まって難しいところが出てきがちだ。

例えば昭和とか、平成とか。

社会問題の話になるしね…。

でも、何百年前とかのスケールになると、創作物を見ている、読んでいる、という感じで、より客観的に捉えられる感じがする。

そうそう、ややこしい話は置いておいて、嫁が益々、歴史に詳しくなっていっているのは事実。

何で得た知識が分からんが、いろいろと教えてくれる話の中には、かつて私も、小学校や中学校で聞いたことのある人物の名前が出てくる。

ちょっと前は、徳川の話が結構多かった気がするが、最近は、持統天皇とかも出てきて、それこそ、30年か40年ぶりに聞く名前もある。

小野妹子や蘇我入鹿、それぞれの兄弟の名前も出てくるが、それは聞いた覚えがなかったり…。

嫁はいったい、どこへ向かって進んでいるのか分からんが、いろいろと教えてもらいつつ、知らんことを知れるのは面白いと思う。

片や私と言えば、例えば、おばあちゃんのぽたぽた焼きの袋に書いている「おばあちゃんの知恵袋」みたいなのが好きで、自分が使うものを、無駄なく使う!みたいなことに関心ある。

このまま行くと、嫁はどんどんおじいさんになり、私はどんどんおばあさんになって行き、私たちは、これから先、どうなって行くんだろうと、少々心配でもあり、楽しみでもあるのだ。

桃太郎で例えれば、おじいさんは川へ洗濯へ、おばあさんは山へ芝刈りに、という昔話があってもええやんねぇ。

ただ、年齢がいくと、どちらもキツめの仕事になるので、もうワンステップの知恵が要りますかな^^;

ちはやふる

「ちはやふる」の映画を観た。

漫画好きの嫁からその作品のことは聞いていたんだが、ちょっと前に「映画化されてるやつ借りようと思うねんけど一緒に観ぃひん?」と。

どんな映画でも、観た後になんやかんやと感想を言い合うのは好きなんで、楽しみにしていた。

話によると、まだ漫画の方も完結していないらしく、映画の方はどうやってまとめるんやろうということも感心の1つの模様。

DVDが届いた。

上の句、下の句、結び、と3部作。

結論から言うと、なかなか面白かった。

だいたい、漫画や小説なんかの原作を映画化した作品って、しょうもなくなることがほとんどの印象があるが、これはなかなか出来がいいんでないかと。

嫁も良かったとは言っていたが、さすがに漫画の方は時間制限がないので、描写がより丁寧というか、たくさんのことを描けるので「あのシーンがなかったな〜」「あそこは大事なんやけどな〜」と、思うところはいろいろあるようだ。

でも、概して、嫁としても映画化には成功しているという感想なんじゃないかと、肯定的な感想だったように思う。

晩酌しながら観たわけだが、思わず涙してしまったシーンがいくつかあった。

ふと嫁を見ると、嫁も涙。

結構、映画を観ながらハマるところが近い感じは以前からある気がする。

私は、上の句では、作中の「机くん」。

書くとネタバレみたいになるのでやめとこうと思うが。

嫁曰く「ちはやふる」の女性読者の中では、綿谷新(わたやあらた)派と真島太一(ましまたいち)派があるそうな。

嫁は、どちらかというと、新(あらた)派だと言っていたか。

私は何派なんだろうね。

食感が好き

数ヶ月前に圧力鍋を買って、肉が柔らかく調理できて気に入っている。

第一ブームは落ち着いた感じがあるが、これとコンロと電子レンジを駆使すると、同時に3品ができると考えると、飲みながらの準備も楽しみが膨らむ。

圧力鍋には、レシピ本が付いていて、肉、魚介、野菜、ご飯もの、デザートなんかの分類があるが、そこに、豆類というのもある。

豆料理というのに、あまり興味をそそられないのでやったことがない。

私「レシピ本に豆の分類があるけど、あんまりやろうと思わんわ」

嫁「あ〜」

私「豆をいうたら枝豆くらいか。あと空豆の塩焼きみたいなんは飲むのにいいかなぁ」

嫁「枝豆ね」

私「あんた結構枝豆好きやもんな」

嫁「ただ、枝豆は食感が好き。味よりも」

私「へぇ、そうやったんや、味やと思ってたわ」

嫁「あと、もやしの豆も」

私「あぁ、そういや似てるな」

嫁「食感が好き」

私「食感」

嫁「たまに、口は動かさへんけど、頭で噛んでる」

私「そんな好きなんや」

嫁「食感が好き」

私「なんや気持ち悪いなぁ」

嫁「何が気持ち悪いのよ、気持ちいいやんか」

私「まぁ自由やけど」

嫁「エア枝豆」

私「好きなものがあるのはいいよな」

結婚して20年以上、嫁が「エア枝豆」をしていることは初めて知った。

まだまだ私の知らないことがあるんだろうなぁ。