ある日の晩酌で、ものの単位に、そのものの名前を入れたらいいのではないか、という話になった。
たぶん嫁が言い出した。
例えば、砂糖なら1砂糖グラム、醤油なら、1醤油グラム。
といった具合だったか。
そうそう、出どころは節約の話をしていて、爪に火を灯す、ってどういう意味なんやろうと聞いたことからだったようだ。
私は、指の爪先に火を灯すほどにキツイ節約なのかなぁとなんとなく思っていたが、どうも違っていたようだ。
嫁が調べたところ、ロウソクを買うお金がないために、切った爪を集めて火を灯す、ということなんだそうだ。
そこから、火を灯すためには、どのくらいの量の爪を集める必要があるんだろうという話になり、ロウソクとして使えるくらいの量の爪を、単位として表すと便利ではないか、ということに。
この単位としては、結論まで行っていたなら、さしずめ、1ロウソク爪、とか、1爪ロウソク、ということになっていたんだろうかと思うが、どういうわけか決まらなかった気がする。
その晩の食卓に肉じゃががあったんだろう、肉じゃが500グラムは、肉じゃが500肉じゃがグラム、と、肉じゃがを重さの前に入れてはどうか、というような話をした。
なるほど!それは分かりやすい!なんて言い合って盛り上がっていたような…。
そのまま、ビール飲みつつなんだかんだと単位の話が続いたんだったかどうか定かでないが、議論は進んでいったのか。
我々夫婦の会話は宙を舞う…
ある日の晩酌での単位の会話をふと思い出して書いてみたが、なんの話をしてるんだか…とやっぱり思うのであった。