嫁フィードバックシステム

買い物帰りの車の中で、嫁にふと聞いてみた。

「俺ってどんなやつなん?」と。

嫁は「なにそれ?」という雰囲気も少しあったか、ちょっと笑ったようにも思ったが、しばらくして、

嫁 「おもしろい」

と。

私 「おもしろい(?)」

嫁 「ひょうひょうとしてて、何考えてるか分からんけど、実は何も考えてない感じ? あははは。いい奴」

とのこと。

そう言えば、昔から「ひょうひょうとしてる」「何を考えているのか分からない」といった内容のことは、他の人からもちょくちょく言われたことがあったよなぁと。

反対に私から嫁がどういう奴かといえば、「純粋」というとちょっとニュアンスが違うのだが、意地悪さがない、という印象がまず出てくる。

あと、マイペース、そして、おもしろい、と感じているのはお互い様のようだ。

何がおもろいのかと聞かれると、はっきりこれだと言うのは難しい感じがするが「なんとなく」とか「空気感が」「雰囲気が」といった言い方が、感じていることの近い表現になるだろうか。

嫁が「生きてるだけで笑われる」とよく言うが、それだけ笑わせてくれているわけだ。

人のことはなんやかんやと言えるし、こんなところある、あんなところあると、割と言える気がするが、自分ことってよう分からんもんだなと。

そして、嫁と話をしていて思うことは、嫁は結構鋭いというか、感覚的に捉えるところがある気がする。

私が何かの受け売りで話をしたり、ちょっと作った感じの話をすると「う〜ん…」という返事になることが多い。

私らしくない、私から出てきた言葉じゃないと感じるのか、納得していない感じが分かりやすく出る。

嫁は、私の言葉の隅々まで漏らさず聞くような、一挙手一投足を見逃さず品定めするような、そんな面倒なことができるタイプではないことは明らかなので、分析して判断しているのではなく、感覚なのだろう。

実はこれは、私にとってもいいフィードバックになることがあるのだ。

会話をしながら「ん?俺いま何か本心じゃないこと言ってるか?」と。

嫁の女性的な勘?動物的な感覚?は、なかなかすごいんではないかと思うのである。

かなり精度の高い「嫁フィードバックシステム」だ。

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