人のことを単純、というと、どちらかと言えば、良くないように言ってる感じに聞こえるかもしれないが「分かりやすい」という風にも言い換えられるか。
嫁はきっと、そういう感じの単純明快な一面を持っているんじゃないかと思う。
それに比べると、私はごちゃごちゃちまちまと考えて面倒くさい感じかもしれない。
もちろん分野によっては、嫁の方が深く考えていることも多いが、嫁のそれは、実際的というのか、少なくともちゃんと何らかの目標に向かって思考を巡らせているんじゃないかと思う。
一方、私なんかは、いろいろ考えてはいるものの、結果的に「ほんで?」ということになることが多いような気がする。
例えば「これやりたい」と思ったら、嫁はそれをやり始める。
私は「そうなるとこれをこうして、あれをああしないといけないな、そしたらそっちのことはどうしたらええんや…」という風か。
一長一短はあると思うんだが、なんやかんやとシミュレーションしてみたところで、実動することに勝る経験はないんだろうと思う。
そういう意味で、私からすると、嫁は気持ちいいところがある気がするのだ。
そんな嫁、そんな私だが、ときには嫁が「こんななったんやけどどう思う?」と聞いてくることもある。
私は自分の思うことを話して、嫁は「あ、そっか、そうしよ」と納得することもある。
性格や考え方は違えど、補い合えているのであればいいなぁと思う。
もちろんこういう違いが、すれ違いのもとになることもあるわけだが、どんな夫婦にも違いがあって当然だろう。
我々夫婦で言うと、せっかく嫁が考えたことに対して、私がブレーキをかける、否定的な意見を言うようなことがある気がする。
具体的にはパッと思いつかないが、なんだか結構あるんじゃないかと思えて、反省してしまう。
そう、お互いからもし「え〜」という意見が出たとしても、どうしたら2人の違いが、マイナスじゃなくプラスになるか、足し算や掛け算になるか、お互いに工夫していけるのがいいよなぁと。
相手に合わせる必要があるケースもあるだろうけど、それぞれの考え方や性格を抑えたり無くしたりするんではなくて、そのままでいい相乗効果を作れるのがベストだよなぁと思う。