私と同じように嫁も年齢を重ねているんだなぁと、嫁の誕生日を迎えたあと、改めて思った。
我々が結婚した年に生まれた姪っ子の1人はもう女子大生、もう少ししたら一緒に酒でも飲めるくらいなんだから、そりゃそうよなぁ。
ところで、嫁が誕生日の日に、じーんときた、という事を言ったのがキッカケになったんだと思うのだが、槇原敬之さんの歌を久々に聞いた。
というのは、嫁と付き合ってほどない頃の私の誕生日に、槇原さんの「どんなときも。」のシングルCDをプレゼントしてくれた、ということがあって、久々に聞いてみようと思ったのだ。
そういや、それだけではなく、ケーキまで焼いて私の家を訪ねて来てくれたのだった。
当時はスマホなんてないし、携帯電話、ガラケーさえない、ポケベルってあったと思うが、我々は持ってなかったし、私の家を知らないはずの嫁は、地図で調べたんだろうと思う。
今、同じようなことをしてくれるとは考えられない!
暑い、寒い、遠い、しんどい、のどれかだろう。
これを書きながら嫁に聞くと「そのとおり!」と言った。
話を戻そう。
槇原敬之さんの歌で「NG」というタイトルのものがあり、その歌詞の一部に、
二人で暮した日々よりも
誰かの噂を信じた
僕になぜうつむいたままで
言い返せなかったの
というところがある。
それが流れたときにふと、私が「そらアカンわなぁ…」とつぶやいたようで、
嫁 「なんか、ぼやき漫才みたいやで(笑)」
と。
私 「そういうことは本人にちゃんと確認せにゃアカンやろ」
嫁 「まぁそうかもね」
私 「例えばやで、もし俺に疑わしい噂があったらアンタはたぶん直接聞くやろ?」
嫁 「うん」
私 「ほんで『何もないで』と言うたら?」
嫁 「『そうやんな〜!』って言うと思う」
私 「そんな素直に信じられたら、もし何か後ろめたいことがあったとしたら、俺、後々めっちゃキツなるなぁ(笑)」
嫁は基本的に、無条件に近いくらいで私を信用してくれていると感じるので、嘘をつくと、こちらの良心が痛むわけだ。
そのくらいの良心はあるつもりだ。
あー、嫁には正直であろうと、改めて思った私だった。