ダンボールと焼肉と私たち

「部屋とYシャツと私(平松愛理)」という曲がありましたな。

先日、車で30分くらいのところにある、道の駅のようなところへ行ってきた。

理由は、ダンボールを処分しに行くため。

なんじゃそれ?だが、というのは、うちの近所は、どうも廃品回収のルールがよく分からなくて、ダンボールや新聞紙などが溜まったら、普通ゴミのときに市指定のゴミ袋に入れて捨てていた。

でも、かさばるし、新聞なんかだと重いし、ゴミ袋もタダじゃないし、なんかええ処分方法ないものか、ということでネットで古紙回収など調べてみた、

すると、コシクーという会社が、ショッピングモールやらホームセンターやらに回収ボックスを設置していて、そこへドカッと入れればいいらしいとの情報あり。

そういえば以前、ちょっと遠出した折に寄ったことのあるホームセンターに、そんなコンテナみたいなのがあったなぁと嫁も私も記憶していた。

設置箇所。探してみるとそこそこ近場にもあったので、溜まっていたダンボールを車に積んで、ドライブがてら行ってみることにした。

店もいろいろあるようだし、新しいところへ向かうのは、ちょっとした旅行気分になり結構楽しめる。

行く前にそこの施設を見ていて、ショップやレストランがあるのを見て「朝イチに行ってモーニングなんてどう?」「昼ご飯に海鮮もあるし焼肉屋さんもあるで」とか話しつつ。

そうして翌日の朝に、持っていくダンボールいくつも折りたたみ、車に詰め込み、お出かけ。

言うなれば、デートのコースがダンボールを捨てにいく、というものなわけだが、それを楽しめるというのも悪くないと思う。

現地に着いたらすぐに目的のコンテナが見つかり、2人してダンボールを投げ入れる。

で、ちょっと早いがせっかくやから昼飯にしようかということで、レストランのある2階にあかりメニューを見る。

海鮮屋さんは、海鮮丼や海鮮バーベキュー推し、焼肉屋さんは、焼肉ランチ推し。

迷う…

私 「うわぁ迷う…海鮮バーベキューはちょっとたいそうやが、丼うまそうやし、肉は捨てがたい…そもそもここで食う?」

嫁 「どっちでもええよ」

私 「あーアカン、1回離れよう」

と、1階に降りた。

私 「あーどっちもウマそうやなぁ…どっちかやったらどっちがええ?」

嫁 「どっちでもええよ」

私 「肉でもええ?」

嫁 「肉でもええよ」

と、じゃあ行ってまいましょかと、焼肉屋さんへ入ることに。

2人して焼肉ランチに、単品を2つほど追加して満足、そして、そこの店の肉が美味しかったので「ここリピ決定やな」と意見が合った。

ここ数年の間に、近所にあった、とても気に入っていた焼肉屋さんが閉店してしまっており、お気に入り焼肉店が見つかったのは喜ばしいことだ。

たまには、ダンボールを捨てにいくくらいの用事でも、出て行ってみるものです。

これから冬にかけて、テラスの海鮮バーベキューは厳しくなるけど、春?秋?くらいにはそれもええかなぁ。

相乗効果

人のことを単純、というと、どちらかと言えば、良くないように言ってる感じに聞こえるかもしれないが「分かりやすい」という風にも言い換えられるか。

嫁はきっと、そういう感じの単純明快な一面を持っているんじゃないかと思う。

それに比べると、私はごちゃごちゃちまちまと考えて面倒くさい感じかもしれない。

もちろん分野によっては、嫁の方が深く考えていることも多いが、嫁のそれは、実際的というのか、少なくともちゃんと何らかの目標に向かって思考を巡らせているんじゃないかと思う。

一方、私なんかは、いろいろ考えてはいるものの、結果的に「ほんで?」ということになることが多いような気がする。

例えば「これやりたい」と思ったら、嫁はそれをやり始める。

私は「そうなるとこれをこうして、あれをああしないといけないな、そしたらそっちのことはどうしたらええんや…」という風か。

一長一短はあると思うんだが、なんやかんやとシミュレーションしてみたところで、実動することに勝る経験はないんだろうと思う。

そういう意味で、私からすると、嫁は気持ちいいところがある気がするのだ。

そんな嫁、そんな私だが、ときには嫁が「こんななったんやけどどう思う?」と聞いてくることもある。

私は自分の思うことを話して、嫁は「あ、そっか、そうしよ」と納得することもある。

性格や考え方は違えど、補い合えているのであればいいなぁと思う。

もちろんこういう違いが、すれ違いのもとになることもあるわけだが、どんな夫婦にも違いがあって当然だろう。

我々夫婦で言うと、せっかく嫁が考えたことに対して、私がブレーキをかける、否定的な意見を言うようなことがある気がする。

具体的にはパッと思いつかないが、なんだか結構あるんじゃないかと思えて、反省してしまう。

そう、お互いからもし「え〜」という意見が出たとしても、どうしたら2人の違いが、マイナスじゃなくプラスになるか、足し算や掛け算になるか、お互いに工夫していけるのがいいよなぁと。

相手に合わせる必要があるケースもあるだろうけど、それぞれの考え方や性格を抑えたり無くしたりするんではなくて、そのままでいい相乗効果を作れるのがベストだよなぁと思う。

私は結婚19周年経過した今も、嫁のことは、可愛いと思うてるし、好きや。

もちろん、喧嘩しとるとき以外は、です。

酒や酒〜!?

例のごとく、ふんふんふん♪と鼻歌などしながら、機嫌よく晩酌のアテを作っていた。

嫁はパソコンで作業をしている。

先に(1回目の)乾杯は済ませており、私はビール、嫁はレモンサワーの1杯めを飲みながら、それぞれが趣味の世界に入っていた。

嫁はパソコン作業しながらのとき、あまりお代わりはしないのだが、私はアテを作りながらだと、350mlの缶なら、気づいたら2、3杯は開けてしまってることが多い。

でも、料理しながらなんで、立て続けに飲むわけではなく?30分から小1時間ほどかかっていると思う。

そうこうしているうちに、アテが出来上がり、嫁の作業しているテーブルに、取り皿やら箸などの準備を始め「ぼつぼつ行くぞー」と片付けを促す。

そして、もう1品…ということで、豆腐にチューブのおろし生姜をのせ、だし醤油を垂らしたものを持っていったところ、嫁が、パソコンの画面を見たまま、空のコップを差し出し、しばらくそのままコップを持った手をこちらに向けて静止している。

面白かったのでしばらく私も静止して付き合っていると、

嫁 「ん?ありゃ?」

私 「豆腐や豆腐」

嫁 「ははは!お酒のお代わりかと思った!」

私 「なんや昭和のおっさんみたいやで」

酒や酒!酒持ってこーい!てなもんか。