一富士…と蛇の夢 2022.12

明け方、嫁の声で起きたのか、何となく目が覚めていたのか分からんが、気がつくと、隣で寝ている嫁がうなされているようだった。

「☆〇※▽ξ~…、◇σ△×§~! あぁ~っ!あぁ……。」

と結構大きな声でしゃべるというか叫ぶというか。

その後、ため息か深呼吸かという感じの深い呼吸をひとつ。

以前にも、何度かそういうことがあって、後から「こわい夢を見た」とか聞いたことがあったので、きっと夢の中でえらい目に合っていたんだろうなと気の毒に思っていた。

しばらく2人ともまた眠ったのかウトウトしたのか静かな時間が過ぎたところで、嫁がトイレに出て行って、ふとんへ戻ってきたので、そのキッカケにちょっと話しかけてみた。

私「さっき、なんやめっちゃうなされてたみたいやったけど」

嫁「あ~、なんか変な夢見た」

私「そうやろなぁ。でも、叫んだあと、こっちへ寄って来んかったから、そんなに怖い夢ではなかったんやろうなと思ってたんやけど」

嫁「うん、そういう怖さはなかったけど…」

私「なんやった?」

嫁「なんか、富士山の見えるところでゴンドラに乗っててんけど、下が開いてて、下を見たら、すごい大きい鳥の化石が見えて、でもそれが動いてて」

私「ほぉ」

嫁「それから、下からヘビががぶって腕のところに嚙みついてきて、わぁ~!ってなった」

私「ははは、そこで叫んでたわけやな」

嫁「たぶん…」

私「それにしても、富士山に、蛇に、なんや縁起のええもんが揃っとるな。その鳥の化石いうのは、鷹とちゃんうんかい」

嫁「あははは」

私「どっかにナスビもあったんちゃうんかい」

嫁「ナスビ見落としたんかも!」

と、何とも縁起のいい?夢を見たようであった。

あとから聞いたところでは、ゴンドラに乗る前には、何かの授業かセミナーみたいなのを受けていたようで、嫁は講師の話を聞きたいのに、隣の人がやたら話しかけてくるんで、「いま授業中やから…」と言っているにも関わらず、ずっとしゃべりかけてこられて「もう…」と思っていたそうである。

それなのに、ゴンドラに乗ったときに蛇に飛びかかられて、ワー!キャー!やってるときには、その人は何も助けてくれなかったらしい。

そういえば、昨晩は土曜日で、確か、私は結構ビールを飲んで酔っ払いながら、しょうもないことを機嫌よくしゃべり続けた気がする。

嫁「あの人、ヨシやったんちゃう?」

私「ははは、確かに夕べは結構呑んで、しょうもないこと、ようけしゃべった気がする。内容ほとんど覚えてへんけど…」

嫁「覚えてへんくらいしょうもないってことやん」

蛇の夢は、金運がいいということを誰かが言っていた。

それプラス、一富士二鷹三茄子というフレーズがあるが、一富士は間違いなく出てきており、下に見えた大きな鳥の化石は、鷹であるとして、若干もの言いが付きそうな、二鷹。

そして、嫁が見落としていただけで、実際には出てきていた、ということにして、三茄子。

茄子が苦しいので、何とか嫁に思い出してもらい、出てきていたことにするか…

初夢ではないけれども、なかなか縁起のいいものの揃った?夢を見た嫁であった。

・・・

そして先ほど、この文章を、やりとりに齟齬がないか確認したところ、それはOKが出たんだが、追加コメントがあった。

嫁「隣におった人がナスやったん違う?」

野菜の茄子じゃなくて、どちらかと言うと、ダメな方のやつか。

ボケナス的な…?

まぁ、ナスはナスやね!