
嫁 画伯 2019.11.10


先日、本当に久しぶりに親の生まれ故郷へ。
私の父方のお姉さんの49日の法要で、嫁と母と私の3人、車で出向いた。
母は数年に一度くらい姉妹で帰っていると聞いているが、私にとっては30年以上振りに訪れたことになる。
片道4,5時間といったところで、車の運転しんどいかなぁと思っていたのだが、案外疲れを感じることなく行き来できた。
私の実父が他界して25年以上経つので、直接的な関わりがほとんどなくなっていたこともあるし、ちょっと距離もあるし、年賀状のやりとりくらいだったので、本当に久々だった。
それでも、実際に皆さんと会ってみると、誰が誰でというのはちゃんと分かるもんだなと改めて思った。
もともと超久しぶりというのもあるが、私の従兄妹が全員揃うということにもなって、ほんと久しぶりだね~と。
嫁も母も、私自身も、親戚づきあいなどはあまり得意な方ではないと思うし、積極的に連絡を取り合う感じでもなかったし、今回は、いろいろとそれぞれ気疲れするんじゃないかなぁと思っていたが、それほどでもなく普通に過ごせたのか?と思う。
従兄妹からは、私は「丸坊主のランニングシャツ」という印象らしく、小学生のイメージのまま更新されていないということのようだった。
親戚の叔父さんや叔母さんも、皆さん70歳以上、80歳代と、身体的にも大変そうな感じもあったし、時間が経っていることを改めて感じた帰省だった。
嫁、私ともに、どちらかというと都会で生まれ育ったこともあるのかもしれないが、脈々と受け継がれている先祖とかお家とか、そういうことに関しては無頓着、無知で、私の父母もそういうことを私に話して聞かせることもほとんどなかったので、ルールとかマナーとかもよく分かっていない。
そういえば、父の兄弟の長男さんのおうちは、娘さんだけだったので、養子を迎える?迎えた?という話も聞いた。
そのときは居られなかったのだが、親戚の叔父さんや叔母さんたちなんかは、〇〇家というものに対して、もう少し重要なものと考えているのかもしれないなぁ、と思ったりする。
親戚ということで、全くの他人とは違う感覚はあるものの、世代などが違うと考え方も違うだろうし、そうじゃなくても、近くに暮らしている同じ世代の人でもズレがあったりもするのだから、親族とかお家とかいうものはなかなか不思議なものだとも思う。
あまり話さないが、母は母で、たまにしか帰らないことに少し申し訳ない感覚があったりもするようで、私とて、子どもがいないことに対して、何か言われたりもあるかなぁと、心配とはまでは言わないけれど、ちょっと気にはなっていた。
そういうことが絡むと、親戚と言えども、完全にフラットな状態で付き合うのって、なかなか難しいところもあるのかもしれないなぁなんて思ったり。
それはそうと、嫁がシイタケの入ったビニール袋を持っていたので、どうしたのか聞いたところ、私の叔父さんから「はいこれ、持って帰り」という具合にグイっと差し出されたそうな。
また、お墓参りでは、江戸時代くらいからの先祖の名前が刻まれた、霊標?墓標?戒名板?が並べてあり、それについてお坊さんと話をする叔父さんが「この人はあれじゃ…」と言いながら、その石塔を杖で指していたのを見て、「そんな指してええのかな」とツボったそうな。
その叔父さんは、私にとってもとても話やすい人だ。
嫁は、私の実母と私以外、全員知らない人との数時間だったのだが、特に肩身の狭い思いをすることはなかったようなので、ひと安心かなと。
どういうもんなんだろうな、親戚って。
とりあえず、ひとつの行事ができたということかなと思います。
食べきれなかったものを冷蔵庫に入れるときや、温め直したいときなど、器にラップをかけると思う。
ウィンナーなんかをレンジで温めると、たまに「ボン!」とか言うて破裂することがある。
そうなると、レンジの内壁に油が飛んだりするので掃除することが増える。
まあ、そんなもの拭けばいいのやが、皆さん器にラップをかけるとき、どういうふうにかけているのだろう。
普通はどうするもん?という質問自体がナンセンスかもしれないが、たいていの人は、ラップを使うとき、器が全体がカバーされるようにかけるんじゃないか、と私は思っている。
先日、勤め先から帰って冷蔵庫を開けると、ラップのかけた器があった。
嫁が昼に食べて、食べきれんかった分を置いておいたんだな、これも晩酌の一品やなと思い、冷蔵庫から取り出した。
よく見ると、端っこの方にはラップがかかっていない。
浅めの丼くらいのサイズの器、直径20センチくらいのもので、ラップのかかっていないのは1〜2センチくらいの範囲だろうか。
ふと、聞いてみた。
私 「冷蔵庫に残してるやつ、ラップちょっと開けてんのはなんでなん?」
嫁 「へぇーそんなんなってた?」
私 「あぁ、あえて開けてるわけじゃないんや」
嫁 「うん、違うよ」
私 「・・・」
嫁 「それがどうかした?」
私 「いや、普通ラップかけるときって全体にかぶせるようにかけへんか?」
嫁 「そう?」
私 「あれ、そうじゃないんか?」
嫁 「あんまり気にしてへん」
私 「いや、蒸発するとか匂いが出るとか付くとか、まぁ分からんけど気にならん?」
嫁 「そんなことが気になんねや」
私 「あ、気にならん?」
嫁 「うん、気にならん」
私 「そんなもんか」
嫁 「そんなもんよ」
なんやろ、この会話。
正否を議論するような話ではないが、会話をしながら、なにやら分身の術でも使われたような感覚になったのだった。
私 「こないだ俺、出張行ってたやん」
嫁 「うん」
私 「そんとき、チェーンやけどおいしくて安い店教えてもらったんやが、この近所にもあるみたいやから今度行こう」
嫁 「やったわ!出張も悪くないやん」
私 「以前に同じとこ出張したとき入ったドンキホーテは、なんや店員さんが少ないのか、めちゃくちゃ時間かかったの覚えてるわ」
嫁 「…」
私 「厨房でつくる人とウェイターの人、1人2役やってんちゃうかなと思うくらいやったわ」
嫁 「…」
私 「まぁちょっと人通りが少ない場所やし店員さんも少数でやってたんかなぁと思うけど」
嫁 「…」
私 「結局昼飯に1時間以上くらいかかったんちゃうかな、打ち合わせに間に合わんかと思うたで」
嫁 「…」
私 「…」
嫁 「…」
私 「どうかした?」
嫁 「ハンバーグの店?」
私 「そうそう」
嫁 「ドンキホーテ?」
私 「・・・あ、びっくりドンキーやわ」
嫁 「やんなー!」
私 「それでか、どうも反応悪いし、なんか気に触ることでも言うたかなぁと思うたかなと思うたで」
嫁 「ドンキホーテに食べるとこあったかなぁと思って考えててん」
私 「眉がハの時間になって止まってたし…そんとき言うてくれたらええのに」
というやりとり。
嫁は、私の話を文字通りに聞いてくれており、間違ってそうなことも、すぐさま訂正はせず、まずは自分で考えてみるようだ。
前にも書いたが、今年の夏から我が家の晩酌に、レモンサワーが参入した。
それと同時に、レモンをよく買うようになり、かつてはほぼ買うことのなかったので、その消費量の増加率は無限大と言える。
買ってきたレモンは半円のスライスにして、皮ごと砂糖漬けにして凍らしたものをサワーに添える。
最近は砂糖ではなく、はちみつに漬けるようにしていて、その方がよく浸かるし美味しいようだ。
もともとは、お酒に添える目的で作っていたのだが、どうも、ちょっとしたときにその冷凍はちみつレモンをパクッと食べているようで、減りが早い。
たぶん週に2、3個? いや、もう少し消費しているのではないか。
私 「あんたレモン食べ過ぎちゃう?」
嫁 「レモンって体に良さそうやん」
私 「まぁそんな感じはするけど」
冷凍はちみつレモンを美味しくするためには、漬けてすぐに凍らすのではなく、2、3日は冷蔵で漬からせておいて、それから凍らすのがいいようだ。
ただ、それでは欲しいときに完成系の冷凍はちみつレモンがない場合があるので、最近は、漬けている最中の冷蔵のものと、冷凍まで行っている完成系のものと、2つのタッパーを使って回している。
そんなふうに仕込んでいるはちみつレモン、私も使うことがあるが、タッパーの下の方と上の方では浸かり方が違うために、当たりハズレがある。
なので、私が使うときは、よく浸かっている下の方から頂戴する。
嫁にも、タッパーの下の方からとった方が美味しいで、と話をしていた。
ところがある日の晩酌。
嫁 「うわ!全然浸かってないわ!苦い…これアカン!」
と言って、ティッシュに吐き出した。
私 「タッパーの上の方からとってたやろ」
嫁 「うん、とってた」
私 「前に言うたやん、下の方から取りやって」
嫁 「入れてるときに言うてやぁ」
私 「それまだ浸かってへんやろなぁと思うてた」
嫁 「言うてやー」
私 「前に言うてたし」
嫁 「そんとき言うてくれんと」
私 「おもろいかなぁと思うて」
嫁 「別におもしろない」
私はおもしろかった。
ただ、こういう意地悪さは嫁にはないなぁとふと思ったのである。