AさんとBさん

1.休日の朝、2人して目が覚めて交互にトイレを済ませ、ちょっと早いけど目も覚めた事だし動き出そうかと思い、布団の状態を見ると、

(A)枕側から掛け布団がひと折りされている

(B)枕は足側にあり布団はぐちゃぐちゃ

2.マクドナルドのバリューセットを買って店内で飲食をし、ひと息ついたとき、

(A)包み紙が折りたたんである

(B)ぐちゃぐちゃに丸めてある

3.居酒屋へ行ったときにおしぼりをもらい、手を拭いて、顔を拭いて、首…まではあまり拭かないが、ビールが到着して乾杯、しばらくして、おしぼりを見たときに、

(A)四つ折りにしてある

(B)握ったように丸めて置いてある

4.鼻をかみたくなって「ティッシュ取ってくれる?」と頼んだとき、

(A)1枚を取って渡す

(B)4、5枚ざざっと取る or 箱ごと渡す

5.家飲みでハイボールを作るとき、氷を入れ、ウイスキーを入れ、レモンを入れ、炭酸水を入れ、マドラーで混ぜるとき、

(A)適当にガーッと混ぜる

(B)泡を立てないように静かに混ぜる

・・・

問5は逆なんだよなぁ。

レーズンの買い置き

私は普段だいたいコンタクトをつけている。

メガネをつけることもあるが、何だか目が疲れるのと、目の前に物体があるのが、どうも鬱陶しい感じがする。

コンタクトも、朝晩付け外しするのは面倒だし、目にゴミが入ったときなんかは厄介なんだが、総合的にはコンタクトで過ごす方が、自分にとってはメリットが大きい気がしている。

ところで、コンタクトは、2週間の使い捨てのものを愛用している。

それは、どこかで落とす、無くす可能性があることを前提に、数万円かけたコンタクトを紛失することを考えたら、使い捨ての方が気持ち的に楽だということと、衛生的にも使い捨ての方がいいのかな、ということでそうしている。

20年くらい前までは、1日使い捨てのものを使っていたが、2週間のものの方が割安になるとのことでそうしたのだったと思う。

いずれにしても、洗浄液、保存液といった消耗品も必要になるので、メガネだけの方がコスパ的にはいいのだろうけれど。 洗浄液、保存液としては、どちらも共用で使える、レニューというのを買っている。

だいたい1ボトルは、洗面台の下にストックしてあるのだが、あるとき、それがないことに気づいた。

洗面台のところにかがんだ状態から、少し離れたところにいる嫁に聞こえるように、

私 「おーい、すまんけど明日レニュー買っといてくれん?」

嫁 「え~?なに?レーズン?」

私 「いや・・・レニュー」

付き合い出して9年、そのあと結婚してから19年経つが、この28年間で、私がレーズンを買ってきて欲しいと頼んだことは一度もない。

別に嫁をとがめているわけじゃあない。

このやりとりで思ったこと、それは、嫁は長年、しょうもない私の話を聞かされ、中身のない会話をさせられているはずなのに、それでも、私の言ったことを、思い込みで会話をするのではなく、自分が聞こえたままにインプットしてくれているのだろう、ということだ。

人って、慣れてくると、だいたいこの人はこういうことを言うだろう、とか、この人の頼み事だったら、何となく聞き覚えのある母音から「あ、レニューだな」と、想像で聞き取るようなことをしてしまうものではないか?

良かれ悪しかれ、過去の経験によって作られてしまう、フィルターというか色眼鏡というか、そういうものを通して解釈しようとするところがあるのが一般的ではないかと思う。

もしかすると嫁は、そういった、フィルターを通して聞く、色眼鏡を通して見る、という機能の働きが極めて少ないのではなかろうか。

そうでないと、私のつまらんイジワル、イタズラに、ほぼ毎回引っかかるという事実が説明できない。

さすがに頻繁に繰り返しているイタズラに対しては、

嫁 「もうその手にはのらへんで!」

とか、

嫁 「今なんか口元がイタズラしたろうって感じやったで!」

と言って気づかれることもあるが、それでも、時間さえおけば、

嫁 「やられたー!あははは!」

とか、

嫁 「なんやー!わざとやったんかー!フフフ」

と見事に引っ掛かってくれる。

もしかすると、私を喜ばそうとしてくれているのかもしれないが、もしそうだとしたら、 なんかの主演女優賞をとれるレベル演技力ではないかと思う。

ストレート、シンプル、おおらか、ということで一応の説明はつきそうに思える。

何の話か分からんようになったが、そうそう、私はどちらかというと、声を張って喋るタイプではないので、頼み事するときなどは、出来るだけハッキリと伝えんといかんなぁと思う。

あのとき私が訂正せずに、嫁にはレーズンと聞こえていたままだったら、嫁は「なんでレーズン?」と私に確認することなく、

「珍しいなぁとは思ったけど何かに使うんかなと思って」

と、大量のレーズンを買ってきかねないのだ。

いつもどおりのレニューの買い置きのつもりが、一歩間違えていたら、レーズンの買い置きを始めることになっていたかもしれなかった。

食器洗い乾燥機

うちの台所には食器洗い乾燥機が備え付けてある。

いまの家に住み始めて初めて、食器洗い乾燥機というものを使い始めた。

やっぱりそれなりに便利で重宝している。

ただ、細かいことを言うと、たとえば、ビールを飲んだコップをささっとゆすいで入れて、洗浄、乾燥が終わったものに、ビールが入っていた水位のところに、かすかに線上に跡が残っていたりすること結構ある。

考えてみると、食器をざーっと並べて、下から水を吹き上げつつ洗うというメカニズムだが、実際にこすって洗っているわけではないので、そういうこともあるんだろうと思う。

本当なら、ブラシ的なモノがあちこち動いて洗ってくれる形だと、手洗いに近づくのだと思うのだが、ブラシの手入れや劣化、衛生上の課題も考えないといけないだろうし、洗う食器の並びがいつも一定ではないなど、いろいろと難しそうだ。

だいたいスタートさせるときは、お互いに(とくに私は)酔っ払っていることがほとんどだが、どちらかが食器を並べて、スタートボタンを押す。

乾燥の終わった食器を食器棚に戻そうとしたときに、ときどき、洗剤がくっついてしまってい皿があったり、茶碗が上を向いていて水が溜まっているものがあったり、菜箸が飛び散っている姿が散見される。

私は「ははぁ~ん」と思い、嫁に言った。

私 「食洗器に食器入れてから洗剤いれてへんか?」

嫁 「え?そうやったかな、なんで?」

私 「いや、この食洗器、下から水が噴き出して、水を当てて洗う構造になってるやろ」

嫁 「そうなんや」

私 「そやから、食器の上に洗剤がのってたら、そこには水がちゃんと当たらんことがあって、洗剤が残ってまうんや」

嫁 「へぇ~」

私 「だから洗剤は食器入れる前に入れるか、後入れでも食器の上にのらんように入れる方がええわ」

嫁 「ほぉ~」

私 「あと、菜箸なんかは、入れた後に上から皿とか置いて押さえとかんと槽の中で暴れるで」

嫁 「たまにカタカタいうてる~」

私 「ほんで、食器の凹になってる部分が上を向いてると、そこに水が溜まってまうから、凹の面がちょっと下を向く感じで食器を並べた方がええわ。真下に向けると、たくさん置けんし反対面に水が溜まってしまうから、凹の洗いたい面を斜め下にするのがええやろな」

嫁 「いろいろ難しいんやね」

・ ・ ・

おそらく嫁が理解したことは、食器を入れる前に洗剤を入れるようにしましょう、ということだけじゃないかと思っている。

嫁は、家電などの使い方に疎いわけではないはずで、テレビの録画を始め、パソコンやスマホの設定などは、私の方が苦手で、いつも嫁にやってもっている。

ただ、その機械がどういう理屈で動いているかといったことには関心がない、ということなのだろう。

あと、書きながら思ったが「小言の多い姑さながら、俺、めんどくさい奴やな…」とも…。

日々の些細なことに、お互いの性格が見え隠れするもので、それも楽しめるといいなぁと。

日々の些細なことの中に、お互いのちょっとした性格が見え隠れするのであった。