クッキング

テレビ番組の「キューピー3分クッキング」のテーマ曲。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

一度くらいは聞いたことがある人がほとんどではないでしょうか。

いつぞやの土曜日、晩酌のアテ作りのために、私は台所に立って段取りをしていたのだが、翌日が日曜で仕事が休みだということもあってか、機嫌が良かったのだろう、「キューピー3分クッキング」の曲を口で歌いながらやっていたようだ。

テレレッテッテッテッテ♪ テレレッテッテッテッテ♪

テレレッテッテッテッテッテッテッテッテ、テッ、テッ♪

テレレッテッテ♪ テレレッテッテ♪

テレレッテッテッテッテテテテテ♪

結構長いこと歌っていたようだが、ふと嫁がそばにやってきて話しかけてきた。

嫁 「なんでマヨネーズなん?」

と。

・・・

しばらく噛みしめてみるも、どうしても、私にはこの質問に違和感、ズレを感じるのだ。

こういう違和感、ズレは、嫁に対してしょっちゅう感じる種類のものだ。

面白いのでいっこうに構わないのだが。

さて、今回の違和感について考えてみる。

私としては、台所で料理をしている人が「キューピー3分クッキング」の曲を口ずさんでいるのは、クッキングのテーマ曲なので、それを聞いた人も、どうしてその曲なのか、という疑問が出る余地はないように思うのだ。

「あぁ、機嫌よく料理やっとるなぁ」と。

嫁の疑問は「どうしてマヨネーズなのか」ということである。

この曲は「キューピー3分クッキング」という、キューピー提供のテレビ番組のテーマ曲で、マヨネーズの曲ではない。

もちろん番組内で、毎回必ずマヨネーズを使っているわけでもないし、曲とマヨネーズは直接的には無関係のはずなのだ。

ちなみに、キューピー株式会社は「1919年設立、マヨネーズ等の調味料を主力としている食品メーカー」とのこと。

嫁に「その意図は?」と聞いたところで、毎度のことながら「そんなん言ってたっけ?覚えてない」となるだけのだろう。

・・・・・

嫁 「なんでマヨネーズなん?」

真意はやっぱり分からないのです。

The-T

「『The-T』知ってる?」と聞かれると、私を含め、モノは知っていても「何のこと?」と思う人が多いのではないかと思う。

今でも旅館だったら置いてあるところが多いのかもしれないが、先日泊まった旅館の部屋に置いてあったパズル、これの名前が「The-T」ということは初めて知った。

木製の4つのピーズを使って、いろんな形を作ってみましょう、というもの。

「あったな~」「あ~あれね~」という方は、年齢が近いのか、よく旅館へ泊ってらっしゃるのか、知っている方も少なくないと思う。

我々夫婦なんて、たぶん10年以上は見ていないはずなのだが、「あったよね~」とお互いに知っていた。

知っていたもののちゃんとやった記憶がなかったので、ちょっとやってみようということで、しばらくやっていると、結構コツが分かってきて、4つか5つかをつくることが出来た。

そのうちのひとつの写真が上のやつ。

そんなにパズルが得意だとか好きとかいうわけではないのだが、私は、どちらかというと小器用なクチなので、コツさえ掴めたら割とササっとイケる。

さて、旅行へ出かけたときのことなので、もちろん嫁もその部屋にいるわけで、当然「私もやろっ」ということでトライ。

「あっれぇ~!?」から始まり、

「ここが揃ってくれへんのよなぁ」

「ここにカドがあるから無理やん!」

「このパーツがこんな形してるとハマらへんやんか!」

いろんなセリフが聞こえていたが、頑張っている。

あまり私が見ていると集中できないかもしれないと思い、しばらく少し離れたところでスマホでネットサーフィン。

嫁は、独り言のようにぶつぶつ言っていたのだが、少し静かになったような気がしたので、ふと嫁のいた方を見やると、姿がない。

どうも、トイレに行ったようだ。

机のところを見に行くと、こうなっていた。

このゲームが「The-T」というものなので、そこは嫁らしく「それなら『T』を作ってやろうじゃないか!」と思ったのだろう。

トイレから出てきた嫁は頭を掻きながら、

「それちゃうねん!欠けてるパーツがあって「T」にならへんねん!」

いや、そういう欠けているパーツを使って「T」を作ることがこのゲームの醍醐味のはずなのだが・・・

面倒になって辞めるのかと思ったが、またバラバラにして作業を再開する嫁。

今度は静かに、精神を集中して取り組んでいるのか、声はほとんど聞こえない。

「・・・」

「・・・・・」

あまりに静かである。

力尽きてばったり倒れているのかもしれない!

そろそろ様子を見に行こうと、私は立ち上がり、少し間をおくためにトイレに行った。

そして、嫁のいた方へ目をやると、またもや姿がない。

とにかく机の上を確認すべく、見てみると、

「お!『1』できてるやん!」と思ったのだが、このパズルの説明書にあたるものを見てみると。

と思ったのだが、このパズルの説明書にあたるものを見てみると。

「1」はない。

ふと見やると、嫁はふとんのなかに潜り込んでいたのであった。

いまの嫁の心情はどういったものだったのだろう。

考えられるものとしては、

 ・「1」が出来て満足している

 ・課題の形ができずショックを受けている

 ・飽きただけ

 ・・・などか。

私 「『1』は課題に入ってないけど作ったん?」

嫁 「うん。『1』できた!と思って」

私 「良かったな」

・・・・・

そんなこんなで、このパズルは「The-T」という名前だそうです。

格言

先日から、週末のたびに「ナニワ金融道」のテレビドラマのDVDを借りてきて、晩酌しつつ夫婦2人で見ている。

全6枚あったものも、あと1枚を残すところだ。

テレビ放映された時期が1996年ということなので、そのときに1回、何年か前に1回、そして今回で、3回目見ていることになるはずだが、細かいところを忘れていたり、各役者さんのちょっとしたセリフや動きなど、新しい発見があって面白い。

ドラマでも映画でも、そのときに注目したところ以外を見落としていたり、内容が分かっていなかったり、気づいていなかったりするところがあるもんだなぁと思う。

2人して「こんなんあったっけ?」というところも少なくないし、お互い覚えているところが違ったりするのもいとおかし。

つまらんと思った作品はもう一度見ようと思うことはまぁないが、面白かったものは、改めて見てみるというのは、結構楽しめる方法かもしれない。

いまはドラマを見ているものの、「ナニワ金融道」は、嫁の好きな漫画のひとつだ。

「ザ・大阪」「ディープ・大阪」という感じの登場人物が多く出てきて、大阪出身の我々夫婦には、なんとなく親近感みたいなものを感じるのか。

ただ、だんだんとそういう、昭和の大阪人というような感じの人は少なくなってきているだろうとは思うし、言葉遣いにしても「ナニワ金融道」に出てくるような言い回しは、ちょっとの懐かしさがあるものの、逆に新鮮に感じたりもするくらいだ。

ところで、大阪人の一般的なイメージとして「よく喋る」「冗談が多い」ともすれば、「けばい」「下品」とかいうのもあるかもしれない。

「ナニワ金融道」に出てくるセリフで、嫁が面白いと言って教えてくれたもので、私も、何の役に立つのか分からないが、どこかで使えないだろうか、と考えてしまうフレーズがあった。

そのひとつ。

「『知恵とチ〇ポはこの世で使え』って言いまっしゃろ?」

漫画のシーンは読んでいないが、おそらく「ちゃ~んと頭を使って考えることが大事でっせ」という話のシーンだろう。

また、

「『後悔 先に立たず、おチ〇コ 後ろに立たず』でんなぁ」

何か失敗があった人に対して「残念でしたなぁ」と声をかけたシーンだろうと思う。

・・・

っていうか、そんなん言うか??

ただ、論理的にはひとつもおかしなところがないのに笑ってしまう、何かからくりのような空気を感じる。

私にとっては、新手の?昔からその地域に伝わる?「格言」と言ってもいいのではないかと思う。

「土地に根差した格言」「土地に生きた格言」「呼吸をする格言」といった感じだろうか。

そもそも、そないに理論を展開するようなことかどうか、とも言えるが。

あと、私が読んだところのあるシーンで吹いてしまったのは、数人で経営してる会社の従業員の人がトイレで大の用を足していて、でっかく「ぶ~っ!」として

社員 「なんや屁だけか!つまらん!」

と言い、

となりで社長が用足ししていたらしく、

社長 「やまかしい、だまってせい!」

社員 「あ、社長!」

というやりがあったところ。

確か「肉欲棒太郎」の回だったはずだ。

いやぁ、笑ろてまうわ・・・

こういうのが、下品なネタ、下ネタのジャンルに入るのかどうか分からないが、好きでない人、笑えん人に対しては、失礼しました (^^;

視力回復メガネの利用方法

よく行くショッピングモールへは車で出かけることがほとんどだ。

嫁は車の助手席に乗ると寝る、というパターンが多いのだが、最近は、先日買ってきた「視力回復メガネ」を持参していて、それをかけて乗っていることも多い。(過去の漫画「視力回復メガネ」)

ある日、買い物も終わり、そろそろ帰るかということで、車に乗り込んで帰路についた。

しばらく走ったところで、嫁はおもむろに鞄から視力回復メガネを取り出してかけた。

それを持ち歩き始めたときは、「お、持ってきてるんや、熱心やな、ええこっちゃな」などと言葉を交わしていたが、最近はそれが普通になったので、とくに会話することなくしばらく走っていた。

信号が赤になり停車。

ふと横を見ると、頭がドアのところに当たるくらい首をかしげて、どう見ても睡眠をとっている状態だった。

いや、視力回復メガネをつけても、寝てしまっていたら効果ないんやけどな・・・と思ったのだが、もしかすると彼女なりの深い考え、あるいは、目的があるのかもしれないと思い、しばらく何も言わずそのままにしておいた。

うちに到着する前に「ふぁ~・・・」と言いながら起きたので、言ってみた。

私 「視力回復メガネつけて寝てたら意味ないで(笑)」

嫁 「ふふっ、ほんまや・・・」

・・・ウケた。

どうやら、視力回復以外の別の目的でそのメガネをつけていたわけでも、私には思いもつかない深い考えがあるわけでもなさそうだった。

ある目的のために作られた品物も、その利用方法も、嫁にかかれば、いったんリセットされ、彼女独自の使い方になるのかもしれない。

後日、ふとそのときのことを思い出したのか、嫁が「このメガネは、日よけにもなるし、視力回復にもなるし、便利やね」と。

う~ん、そうなのか?

少なくとも、視界がかなり狭まるので、サングラスと思ってかけると危ないと思う。

実際、視力回復メガネをかけていた嫁に、西日がまぶしかった運転手の私が「サングラスとってくれる?」と言ったとき、

「あかん、見えん・・・」

と、視力回復メガネを外して、サングラスを私に渡してくれた。

私としては何かがしっくりしていないままだ。

早い…

青木雄二さん原作の漫画「ナニワ金融道」はドラマにもなっていて、中居正広さん、小林薫さん、緒形拳さん等々、すごくハマり役のキャストで、原作の漫画とは違うキャラクターになっているとはいえ、それも含めてとても面白い。

テレビ放映されたのは、調べてみると1996年ということだから、今から20年前ということになるが、今見ても色あせていないどころか、十二分に楽しめる。

テレビ放映当時も見ていたと思うが、そのあとにも一度レンタルDVDで全6枚を見た記憶がある。

さらに今年に入ってまた興味が再燃して、改めて借りてきて晩酌しつつ見返しているので、3回目ということになる。

以前より金融関係の法律の言葉に慣れたのか、かつてより話が分かって面白さが増している。

また、我々夫婦もそれなりにおっちゃん、おばちゃんになったこともあって、人情描写の細かいところにも思う部分が増えたのだと思う。

DVDの良いところは、嫁と一緒に見ていて、話が分からなかったところなどで一時停止して「これどういうこと?」「このシーンいいよねぇ」ということが出来るところだ。

私は「ナニワ金融道」については、原作漫画の方は断片的に目を通したくらいなので、ドラマの印象が強いのだが、ちょい役も含めて、すべての登場人物がいい役者さんだなぁと思う。

笑いあり人情あり、ちょっと勉強にもなる?ドラマだと思うのでオススメしたい作品だ。

ところで、物語のスジとは関係ないが、嫁と一緒に笑ってしまったシーンのひとつ。

金貸しの帝国金融として大勝負となる仕事に向けて、主人公の灰原くん(中居正広)が、先輩の桑田さん(小林薫)と待ち合わせをしていて、車にもたれつつ「遅いなぁ」と待っていた。

しばらくして桑田さんがやってきて、毎度おなじみの下品な?ジョークを交えながら車の助手席にそそくさと乗り込んだ。

灰原くんも、よし行くぞ、ということで運転席に乗り込んだらすでに桑田さんは寝ていた、というシーン。

・・・

これを見たときに2人して笑ったのだが、嫁がどう見たかは分からないものの、私はとっさに、嫁みたいだ、と思った。

私 「あんた桑田さんと一緒やな(笑)」

嫁 「あははは」

嫁は、車の助手席に乗ると眠くなることが多いようで、目を閉じてから眠りにつくまでの時間は相当短い。

ついさっきまで喋っていたのに、返事がないと思って見ると口を開けて寝ていることもあるくらいだ。

まさにこのシーンの桑田さんばりだ。

あるときは、その早さに驚いて、

私 「え!寝てんの!?」

と言うと、

嫁 「え!?なに!?」

とびっくりして起きるのだ。

びっくりしているのは私の方なのに。

なかなかのスゴ腕だと思うので、この才能、何かに使えないものだろうか。