ものの単位

ある日の晩酌で、ものの単位に、そのものの名前を入れたらいいのではないか、という話になった。

たぶん嫁が言い出した。

例えば、砂糖なら1砂糖グラム、醤油なら、1醤油グラム。

といった具合だったか。

そうそう、出どころは節約の話をしていて、爪に火を灯す、ってどういう意味なんやろうと聞いたことからだったようだ。

私は、指の爪先に火を灯すほどにキツイ節約なのかなぁとなんとなく思っていたが、どうも違っていたようだ。

嫁が調べたところ、ロウソクを買うお金がないために、切った爪を集めて火を灯す、ということなんだそうだ。

そこから、火を灯すためには、どのくらいの量の爪を集める必要があるんだろうという話になり、ロウソクとして使えるくらいの量の爪を、単位として表すと便利ではないか、ということに。

この単位としては、結論まで行っていたなら、さしずめ、1ロウソク爪、とか、1爪ロウソク、ということになっていたんだろうかと思うが、どういうわけか決まらなかった気がする。

その晩の食卓に肉じゃががあったんだろう、肉じゃが500グラムは、肉じゃが500肉じゃがグラム、と、肉じゃがを重さの前に入れてはどうか、というような話をした。

なるほど!それは分かりやすい!なんて言い合って盛り上がっていたような…。

そのまま、ビール飲みつつなんだかんだと単位の話が続いたんだったかどうか定かでないが、議論は進んでいったのか。

我々夫婦の会話は宙を舞う…

ある日の晩酌での単位の会話をふと思い出して書いてみたが、なんの話をしてるんだか…とやっぱり思うのであった。

「ちょ」仕訳

サラリーマンの私は、年に2回の賞与をもらえている。

幸いなことに、これまで25年ほどのサラリーマン生活の中では、景気の良し悪しもあって、部分的にカットということはあったが、ゼロだったことはなかったと思う。

ところで先日、現在の勤め先から夏季賞与が支給された。

いつの頃からか、賞与については、嫁と私それぞれが希望する資金の振分けを考え、その平均で目的別に貯金するといった形をとっている。

うちの家計簿には目的別の貯金があって、その名も「〇〇ちょ」という。

たとえば、我が家は住宅ローンを組んでいる戸建なんだが、例えば、繰り上げ返済のための貯金は「繰ちょ」、家電や衣服などの生活用品などのための貯金は「要るちょ」、各種税金のための貯金は「税金のちょ」、遊びや旅行、レジャーのための貯金は「レジャちょ」・・・といった具合で、結構な種類の「ちょ」がある。

家計は100%嫁に任せていて、月々のサラリーは嫁により「〇〇ちょ」に振り分けられている。

先日も賞与が支給された日に金額を確認して、お互いの希望の仕訳を出し合い、その平均値で振分けを決定した。

ただ、いつもは2人で示し合わせることはなかったんやが、今回は、お互いの小遣いについて、仕訳の提出前にネゴをしており、前もって決定した金額での振分けとなったので、

嫁「談合や!」

私「インサイダーや!」

などとやりとりしながら、小遣いが増えるのを喜んだわけである。

振り込みのあった日、LINEでやりとり。

嫁「現金で渡すのがいい?ヨシの口座に振り込む?」

私「口座に振り込んどいて、現金でもろたら使うてまいそうや」

嫁「分かった!」

(数10分後)

嫁「振り込んだよー、確認しといて」

私「はや!」

嫁「『はや!』って言われたいようなところある」

私「入金されてる、OK」

ということで、それぞれ小遣いも無事ゲットしたのであった。

ところで「ちょ」の種類は、ときどきアップデートされるようで、最近では、車購入を想定した「カーちょ」、スマホの機種変更のための「スマちょ」などが出来ていた。

逆に、かつてはあったがなくなったものの1つに「ぼえちょ」がある。

生活を防衛するということだったようだが、今では、生活用資金が足りなくなったときのための貯金として、私の名前を使った「ヨシちょ」に統合されたようだ。

ちなみに、昔は守りのヨシオ、攻めのタマコのイメージから、生活防衛の「ヨシちょ」、投資とか積極的に増やすことを想定した「タマちょ」というのがあったが、今は「タマちょ」もどこかに統合されたようである。

たぶん、これからも統廃合があったりするだろうと思うが、嫁に任せておけばええ具合にやってくれるでしょう。

なんか違った…

先日、いつものように朝マックを調達し、食いつつ飲みつつ、ショッピングモールへ向かった。

相変わらずなんの話してたかほとんど覚えていないものの、なんやかんやとしゃべりながら。

そう言えば、昔は、買い物が楽しいという感覚はあんまり持っていなかった気がするが、最近はなかなか楽しいものだなぁなんて思っている。

自分の買い物がない場合でも、出かけるのは楽しいし、嫁がお気に入りのものを見つけたり、お目当てのものを買えたり、何かを新調したりすると、良かったなぁと私も嬉しかったりする。

嫁も同じことを言っていたんで、お互いにそう感じているようで、まぁ結構なことだ。

ところで、この日は、私はグレーのTシャツ、嫁は夏用パジャマ、が目的だった。

ショッピングモールに着き「じゃあ」ということで、それぞれ思い思いに売り場を回って目星をつける。

おおよそ決まった感じのときに、LINEで連絡を取り合い合流。

それぞれの目的のものを買い物カゴに入れる。

カゴにものが入ることで、それぞれ良さげなんが見つかったんだなと分かる。

レジで精算を済ませ、満足顔で帰宅。

嫁の提案で、このご時世ということもあるし一回洗濯することに。

翌晩だったか、

私「あのパジャマ着いへんの?」

嫁「うん…」

私「どうしたん、テンション低いがな」

嫁「うん…買ったやつ、ちょっとぴっちりしてて、ちょっと違ってて…」

私「ははは、思てたんとちゃう!てやつか」

嫁「うん…」

私「実は俺もグレーのTシャツ、あれ肌着や、インナーの売り場にあったし当然やねんけどなぁ」

嫁「ははは!お互いやってんや!」

と、どうも2人して「思てたんとちゃう!」になっていたようだ。

ショックというほどでもなく、落ち込んでいるというほどでもないこと、ちょっとした「なんか違う…」という程度のことがあったときの、嫁の様子は、見ているとちょっと面白いなと思うのであった。

モカの話

一年ほど前だったと思うが、コーヒーメーカーを買った。

Nesle(ネスレ)のDolce Gusto(ドルチェ グスト)というやつで、GENIO i(ジェニオ アイ)という機種のようだ。

マシンのタンクに水を入れておいて、専用のカプセルをセットし、ボタンを押すと、おうちがカフェに!というもの。

かつては、ペーパードリップというのか、挽いたコーヒーを買ってきて、コーヒーフィルターを使って入れるタイプのものを使っていたこともあった。

インスタントじゃないのを入れると、部屋にコーヒーの香りが漂って、コーヒー好きの我々としては、リラックスできるような感じがする。

どちらかというと、私の方がコーヒー好きなのかなぁと思うが、嫁も好きで、良く入れていた。

で、このドルチェ用のカプセルには、コーヒーだけじゃなく、ココア、エスプレッソ、抹茶ラテ等々、いろんな種類があって、選ぶのも楽しい。

私は、オリジナルブレンドがいちばん好きな感じで、今はなにやら品薄らしく、レギュラーブレンドが主流。

嫁は、見ていると、カプチーノ、エスプレッソとかがお気に入りなのかなと。

一番はじめ、どのカプセルを買うかとワイワイやっていたとき、おそらく、レギュラー、オリジナル、モカ、とかを買ったんじゃなかったか。

飲み比べで、私は、1位:オリジナル、2位:レギュラー、3位:モカ、という感じだった気がする。

私「俺、モカじゃない方が好きやなぁ」

嫁「・・・」

私「他のやつに比べるとちょっと酸味があるような気がする」

嫁「へ~」

私「うん、オリジナルがいちばんフラットな感じで好きやな」

嫁「・・・」

私「コーヒーの種類とか違いとか全然しらんねんけど、前にも、モカって自分にはちょっと違うように思った気がするわ」

嫁「うん」

私「そんなん言いながら、前にタリーズで飲んだ今日のコーヒー、モカやと店員言うてたけど、あれは美味しかったし、同じモカでも、いろいろ個性があるんやろうなぁ」

嫁「・・・」

私「聞いてる?」

嫁「ん?ヨシのモカの話?」

私「あぁ、まぁ、そうやけど」

と、こんなんを打ち込みながら、コーヒーの種類なんかをネットでチェックしてみたが、味とか風味は、焙煎の仕方とかでも変わるようやし、何がしかブレンドしているものも多いようで、モカと言っていても、モカのみのコーヒーってわけでもないんでしょうな。

モカ・ブレンドというか。

なので、モカと言っているからというのは、美味しいコーヒーを逃してしまうかもしれないので、あまり気にしないでおこうと。

聞いているような、聞いていないような、でも、モカの話だということは、嫁は聞いてくれていたようでした。

Kポイント

「一日一善」とか言われるように、良い行いというのは一般的に推奨されている。

これも厳密にいうと流動的で、時代によって、国によって、人によって、いろんな状況によって違ってくるもののようなんて、一概に「これは善だ」とは言いにくい感じがする。

いや、そういうことを論じたいわけでなくて…

例えば、

・落ちているゴミをゴミ箱に捨てる

もう一歩ひろげて、

・地域のゴミ収集場所を掃除する

その他、

・年配の方や体の自由が効きにくい人に座席を譲る

・寄附金箱や義援金箱に小遣いから寄付する

などということは、状況如何に関わらず、おおよそ悪い方に転ぶことは少ないんじゃないかと思うので、善行と言えそうだ。

ところで、善を積む、徳を積むと、自分にも良いことがある、みたいな考え方もあって、宗教でも、それは天国へ行ける条件であったりするんでしょ?

嫁も私も、何か特定の宗教を信仰しているわけではないが、良いことをすると自分にも良いことがある、という考え方は、その是非はともかく、何となくあるかもしれない、という気持ちを持っている。

あるとき、私が落ちていたゴミを拾ってゴミ箱に捨てたときだったか、

嫁「お、えらい」

私「たまにはなぁ」

嫁「Kポイント貯まったわ」

私「Kポイント…」

嫁「ちゃり〜ん♪」

私「小銭かいな」

嫁「神様ポイント!」

私「神様が発行してるん?」

嫁「そう!良いことしたら貯まっていくねん」

私「Kポイント・カードとかあるん?」

嫁「ない」

私「ほな、いくら貯まったか分からんやん」

嫁「ちゃんと付けてるから大丈夫」

私「どこで?」

嫁「神様が」

私「神様本人がかい?」

嫁「そ」

と、こんな話しだすと、なんぼでも続けてしまいそうになる私やが、この辺にしといて。

どうも「Kポイント」というのは、神様ポイントで、良い行いをすると貯まっていき、たくさん貯めて良いことを起こそう!というもののようだ。

ちなみに嫁曰く、Kポイント目的で良いことをやっても、言い換えれば、無欲の善行でなくても、ポイントは貯められるらしい。

それからというもの、落ちているゴミを拾うときには、「Kポイント貯めよ…」と言いながら拾ったりもする。

逆に、そうすることで、自然にゴミ拾いができる感じがするから不思議なもんだ。

そういや最近、隔週くらいで3度ほど、よく行くショッピング・モールに設置されている、医療従事者への寄付金箱に、小銭を入れたっけ。

Kポイントが貯まりますように。