一緒に帰る

とある金曜日、早めに帰った時があって、18時半くらいだったろうか、嫁にLINEを送ってみた。

嫁は「未読スルー」が得意技なんで、返事があるかどうか分からんかったが、珍しく?近くのファミレスにいたようで、返ってきた。

私 「ウチにおるん?」

嫁 「ファミレス。でももう出ようかな」

私 「もう駅に着くし一緒に帰るか」

嫁 「おげー行くわー」

とやりとり。

駅に着き下車、改札を出て、ファミレスのある方向へ向かって歩いていると、向こうからてくてくとこちらにやってくる嫁の姿あり。

20メートルくらいの距離で私に気づいたようで、少し小走りに駆け寄ってきた。

私も、嫁の姿が見えたときに、大げさに手を振ろうかなと思ったが、同じく下車した人たちもそれなりにいて、躊躇しているうちに合流。

ちょっとした待ち合わせ的な感じで、駅からの10分足らずの帰路へ。

なんか小学生が一緒に帰ってるみたい、との嫁の言葉を皮切りに、雑談しつつ歩き始める。

前日に部屋の整理をした嫁は、筋肉痛が来てる、予想では、明日か明後日にピークが来るだろう、とのこと。

私も久々に先週からジム通いを再開していて、先週はジムに行った日の2日後がキツかったとか、10万円の支給金は何に使うか、などと話しているうちに、自宅へ到着。

なんのことはない、でも、ちょっとほっこりした気持ちを味わったのでありました。

2万円で雑炊を食べに行くことに?

日曜の朝、私の方が先に目覚めて、スマホなんかを見ながら、ふとんの上でぐずぐずしていると「ほぉあ~…」とか何とか言いながら、嫁が寝返りをうちながら、何やらブツブツと話し始めた。

嫁 「なんか京都の方へ・・・」

私 「…」

嫁 「2万円かけて行くことになってて、昼に雑炊を食べるとかで…」

私 「夢かいな…」

嫁 「あたしは行かへんことになってて、ヨシが『え?タマコ行かへんの?』て言うてて…」

私 「え?俺だけかいな」

嫁 「ふふふ…」

私 「2万円かけて雑炊喰いに行くツアーかぁ…」

嫁 「ふふふ…」

私 「しかも俺ひとりで」

嫁 「ふふふ…」

私 「内容的にも金銭的にも俺にとっては厳しいツアーやな…」

嫁 「…」

私 「タマコが申し込んだんかな、すまんけどドタキャンさせてもらうと思うわ。キャンセル料はかかるんかな」

嫁 「zzz…」

起きぬけに自分の見た夢を説明してくれつつ、いつの間にかまたあちらの世界に戻っていった嫁であった。