夫婦の会話

夫婦の会話、という話がある。

以前、嫁が高校時代からの友達と飲みに行ったときに、夫婦の会話があるとかないとかいう話題になったらしい。

その友達から、旦那との会話がない、あなたはどんな話してる?ということを聞かれ、我が嫁は少々困ったというのである。

理由は、我々夫婦間で交わされている会話のほとんどが、至極しょうもないことだから、ということだ。 お互いに思い起こしてみても、普段何を話しているかさえ思い出せない。

・・・うん、本当に思い出せない。

きっと内容が薄すぎるせいだろうと思う。

夜はだいたい晩酌をするが、調子に乗って飲み過ぎたりすると、さらに記憶が薄れる。

笑ったことは思い出せるが、何がおかしかったのかは忘れている。

そもそも、我々夫婦間の会話があるともないとも、そういうこと自体を意識したことがないよなぁと。

ちなみに、嫁は、私がする話を「99%がしょうもないこと」と評している。

しかし、裏を返せば、1%はしょうもなくないことを話しているということであり、私の話の価値はゼロではないということになる。

友達の聞きたかったことはなんだろうと考えてみると、たとえば、今日一日どう過ごしたかとか、読んだ本の話とか、趣味の話とか、そういうことだろうか。

とはいえ、何年も一緒に暮らしていると、だいたい相手のやっていることを知っていることが多くなるので、取り立てて話をするようなことがない、というのも事実だろう。

我々夫婦は、会話がある方なのかなとも思うが、何を話しているかという質問は、どうにも答えにくいというか「分からない」という返事になってしまう感じだ。

よく会話をするご夫婦は、どんな話をされているのだろう。

聞かれて答えられるような、中身のある話をされているのであれば、嫁の友達に教えてあげて欲しい。

なにせ我々夫婦は、会話があると言っても、そのうち99%がしょうもない内容ということだし、何を話しているか分からないのだから・・・