嫁は昔からお笑いが好きだ。
お笑いのテレビ番組をチェックしていたり、ときどきライブやイベントなんかにも出かけたりしている。
私もそれに影響されて、晩酌しながら録画を見たり、ライブに一緒に出かけたりするようになった。
そうしていると、自分なりのお笑いの好みが見えてきたり、芸人さんコンビのお互いの関係性が垣間見れるようなときもあって、それもまた面白い。
嫁と私は、大まかには笑いのツボは重なっていると思うのだが、違っているところもあって、それはそれで、嫁に対する新しい発見にも繋がることにもなって興味深い。
嫁はお笑いについて、かなり精通している方だと私は思う。 芸人さんについての知識が豊富という意味ではなく、自分の好きな笑いを取捨選択していて、自分の中で、いろんな笑いのカテゴリーがあるのでないかと見える。
まだ売れていない芸人さん、ブレイクしている芸人さん、いずれに対しても、今やっているネタを見つつも、その出どころというか、内在している力の有無までを、感覚的に捉えているのではないだろうか。
だから、今は売れていない芸人さんを見ても「このコンビそろそろ出てくると思う…」と、独り言のようにつぶやくことがあり、しばらくして、その人たちをテレビでよく見かけるようになった、ということは珍しくない。
ノストラダムスならぬ、嫁トラダムスの大予言は結構当たる。
審査員とか評論家には向かないタイプだと思うが、お笑いのスカウトマンとしては、なかなか優秀なのではないかと思う。
嫁のお笑い好きがホンモノだと思うのは、嫁自身にはそんなにウケていないときで、私が爆笑していたら、それを見て嬉しそう、楽しそうにするところだ。
一緒にお笑い番組を見ているときなどは、私がどういうところで笑っているかと、本人も無意識のうちに分析しているような感じもあり「ほぉ、こういうところで笑うんだな」とチェックされている気分になるときさえある。
本人に聞いたら「なにそれ?そう?」というだろうけれど。