オーシャンズ11

冬休みに、映画でも観ようかということで、3つほどまとめてDVDを借りてきたもののうちの最後に「オーシャンズ11」、晩酌しながら観た。

映画は、新作なんかだと映画館にもたまに行くが、レンタルするときも含め、だいたいが嫁が選んだものを観ることが多い。

私のアンテナが立っていないのかもしれないが、嫁は映画にしろ、お笑いや音楽のライブなんかにしろ「これ行ってみぃひん?」という話をすることがちょくちょくある。

私は嫁の提案にのっかっているだけだが、そのチョイスで結構楽しめるというのはいいことだなぁと思う。

趣味が同じだとは言えないだろうけれど、大きなくくりで言えば一致している部分がかなりあって、価値観も近いところがあるのだろうか。

私 「借りてきたやつって『ウルフ・オブ・ウォール・ストリート』『ミナミの帝王』『オーシャンズ11』の3つやったよな」

嫁 「うん。あれ? なんかお金の話のやつばっかりやな・・・」

私 「そういやそうやな(笑)」

一番はじめに観たのは「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」だったが、これについてはお互い微妙にしっくり来ていない感じもあるようだった。

テンポは良かったし退屈はしなかったものの、見終わったときの感想が盛り上がりにかける感じ?

結局、この映画のメッセージ的なものが汲み取れなかったというか。

金とドラッグとセックス、混沌としている中で成り上がっていく、かつてのバブリーな激しさの表現などは、そんなこともあったんだろうなぁと思うものの、本で言うところの「深い読後感」みたいなものが薄い感じになった。

嫁も少々そんな感じだったのかもしれない。

「ミナミの帝王」は、毎度のこと大ハズレはなかった。

過去の記事「ミナミの帝王〜ブランドの重圧〜

最後の「オーシャンズ11」は、楽しめた。

嫁によるとこの作品は「人がひとりも死なない」というのもひとつ、話題に上がっているとのことだった。

激しいシーンもありつつも、確かにそうだったなぁ。

ザ・エンターテインメント、アメリカ映画らしく軽快、爽快、という感じでそういう楽しみ方ができたかなと。

それに、大命題のカジノ強盗と、ジョージ・クルーニーが元嫁を取り戻すのとが、いい具合の絡み方だったように思う。

そう、ジョージ・クルーニーの元嫁役のともてチャーミングな女優さん。

名前が出てこない・・・

私 「この人ほんまチャーミングやなぁ」

嫁 「そうやなぁ」

私 「あれにも出てたやん」

嫁 「あーそうそう」

私 「なんやったかな、ほれ」

嫁 「あ、『プリティ・ウーマン』!」

私 「おう、それそれ、なんて名前やったかな」

嫁 「あ~・・・出てけぇへん・・・」

私 「あー、えーっと・・・」

嫁 「・・・」

私 「・・・」

嫁 「・・・あ!分かった!」

私 「あかん・・・ヒントくれ」

嫁 「えーっと・・・」

私 「・・・」

嫁 「キャンドル!ライトが!ガラスのピアスにはじけて滲む~♪」

私 「チェッカーズ!」

嫁 「お前~彼の腕の~踊る♪」

私・嫁 「ハートブレイク!サタデーナイト!哀しいキャロルがショウ・ウィンドウで♪」

~中略~

私 「オーマイ ジュ―リア・・・『ロバーツ』!」

嫁 「当たり!」

と「ジュリア・ロバーツ」の名前を思い出すのに、チェッカーズの「ジュリアに傷心(ハートブレイク)」の1番をまるまる歌わなければならなかった。

そこそこ酔っ払ってもいたので、単純に楽しく歌っただけだったが、最後には答えが導き出されるという、見事なヒントであった。

笑いひとしきり、嫁が何かに思いを馳せるような考えるような素振り。

嫁 「記憶って面白いなぁ」

私 「ほぉ」

嫁 「パッと出てこんでも、記憶にはちゃんと残ってるんやなぁ・・・」

私 「確かに・・・」

ジュリア・ロバーツを思い出してスッキリし、すべてが解決したような気持ちの私だったが、嫁は嫁で、なにか新たな関心事を見出していたようである。