坂本龍馬

そう言えば、ここ5年くらいになるだろうか、床屋さんに行っていない。

理容室、美容室、ともどもご無沙汰だ。

かと言って、長髪ギネス?を狙っているわけでもなく、むしろ私は短髪の方が好きで、10センチの長さになることは、この20年くらいの間、無いんじゃないかと思う。

私の髪を切ってくれるのは、今はもっぱら嫁だ。

バリカンで横と後ろを刈って、上の方はスキバサミというやつで切ってくれている。

散髪素人の嫁には、だいぶん手間なのかもしれないが、私としては「どうされます?」と聞かれなくていいし、「いい具合に」と言うだけで始めてもらえる、何より、要望があれば気楽に言える、というこたで、お気に入りの散髪屋さんなのだ。

かたや「いっつもやってもらってばっかりで悪いし、髪切ったろか?」と声をかけたことはあるのだが「いや…いい。」というのが嫁の答えだったので、私が嫁の髪を切ることは、今のところ無い。

そんなこんなで、嫁はどこかで散髪してるようだ。

これまで結構ショートだったのが、ちょっとずつ伸びてきているようで、最近、ギリギリで、後ろで結べるくらいになったようで、そうしていることがある。

それを見て私は「お、後ろで結んで、坂本龍馬みたいやがな!」と言ったら、嫁は「あはははは!」とウケていた。

面白かったから笑ったのだとは思うものの、女性で、坂本龍馬に例えられて喜ぶ人も、わりと少数派じゃないだろうか、と思うのだ。

嫁は、どういう感情だったのか。

それは分からへん、のです。