缶コーヒー

食後にコーヒーを飲むのが一種の習慣になっているような感じがある。

なんとなくコーヒーには、ひと息つくというイメージがくっついていて、気分が穏やかになる感じもある。

ここ何年かで、コンビニでもドリップ式のコーヒーが安くで飲めるようになったし、味も私たちには十分なので、できれば缶コーヒーよりも、ドリップされたコーヒーが飲みたいなと思う。

よく行くショッピングモールにも、タリーズコーヒー、ロッテリア、サンマルクカフェ、コメダコーヒーなどが入っているが、そこらが一杯400円とか500円とかするのに対して、たぶん個人経営のような喫茶店のカレー屋さんが、テイクアウトのコーヒーで120円で提供していた。

味も遜色ない、というよりむしろこちらの方が好みということもあってよく利用していたのだが、ここ1ヶ月くらい前に、テイクアウトの一時休止という看板が出ていて、ちょっとしたショックだった。

ある日の食後、有名なコーヒーショップはどこも並ばないといけないし面倒だなということで、今日は缶コーヒーにするか、ということで自動販売機に向かう。

私はアイスを買ったのだが、嫁はどうもホットコーヒーが飲みたかったらしく、並んでいるものの中にホットの赤いラベルを探したが見当たらない。

と思ったときに、ひとつだけ赤色のラベルが見えたので「あ!あった!ひとつだけあったあった!!」と喜んだ。

しかし、それも束の間、商品の見本の下に設置されている、青のコールドと赤のホットがラベルがズレていて、中途半端に赤色が見えているだけだった。

それに気づき「あ〜!アイスやんか〜!なんや〜あ〜残念〜・・・」と嫁。

私が思うに、嫁は、オーバーリアクションとは全く思わないが、そういう些細なことにも、いい意味で感情の起伏を表出させるところがあり、私としては笑ってしまう。

ただ、何年季節の変わり目を過ごしているのか。

また、何度、自動販売機を見ているのか。

とは思う。

それでもなんとなく、彼女の素直さというか真っ直ぐさというか、そういう性格が、日常の些細なことにも現れているような気がするのだ。

私はいいところだと思うので、そのままでおってもらいたいなぁと思う一面でもある。

嫁に言わせると「なにそれ?」ってな具合だろけれど。