酒や酒〜!?

例のごとく、ふんふんふん♪と鼻歌などしながら、機嫌よく晩酌のアテを作っていた。

嫁はパソコンで作業をしている。

先に(1回目の)乾杯は済ませており、私はビール、嫁はレモンサワーの1杯めを飲みながら、それぞれが趣味の世界に入っていた。

嫁はパソコン作業しながらのとき、あまりお代わりはしないのだが、私はアテを作りながらだと、350mlの缶なら、気づいたら2、3杯は開けてしまってることが多い。

でも、料理しながらなんで、立て続けに飲むわけではなく?30分から小1時間ほどかかっていると思う。

そうこうしているうちに、アテが出来上がり、嫁の作業しているテーブルに、取り皿やら箸などの準備を始め「ぼつぼつ行くぞー」と片付けを促す。

そして、もう1品…ということで、豆腐にチューブのおろし生姜をのせ、だし醤油を垂らしたものを持っていったところ、嫁が、パソコンの画面を見たまま、空のコップを差し出し、しばらくそのままコップを持った手をこちらに向けて静止している。

面白かったのでしばらく私も静止して付き合っていると、

嫁 「ん?ありゃ?」

私 「豆腐や豆腐」

嫁 「ははは!お酒のお代わりかと思った!」

私 「なんや昭和のおっさんみたいやで」

酒や酒!酒持ってこーい!てなもんか。

お酒の許容量

今朝は酒が残っていた…

私にとっては何ら珍しいことではなく、少なくとも週に一度くらいはあると言っていい。

要するに、あまり酒に強くないということだろう。

どちらかというと、嫁の方が強い、と私は思う。

以前よりは弱くなったというが、嫁は酒の飲み方を、基本的にわきまえていると思う。

私は、文字通り、アホみたいに飲む。

量がアホみたい、ということではなく、自分の許容量を考えずに飲むところがある。

その理由は、楽しくて…だ。

楽しいことの後に、頑張りどころがくる?という印象があるのは、酒によるのかも知れない。

そう、嫁はお酒の飲み方については、きっちりとした教育を受けているようなのだ。

と言うのは、嫁のお酒の歴史は、中学時代から始まっているという。

記憶にあるのは、中学の卒業式のときに、友達が家に遊びに来てて、お母さんがバドワイザーを持って来たと言うのだから、英才教育と言えるだろう。

今だったら「◯◯さんのところで娘がお酒を飲んで帰ってきた!」ということで、大問題になっている可能性もありそうだ。

アカンもんはアカンというのも正論だが、嫁を含め、その友達も、お酒による、他人に対する悪行には手を染めていないし、そもそも、我々40代も半ばということで、時効でもあるでしょう。

いや、これ、未成年がお酒を飲んだらアカン!というのには、もちろん体を想って、という意味では賛成するんだけれど、親に隠れて、酒飲んだり、タバコ吸うたりってのは、子供の成長過程では、子供の立場からしたら当たり前な感じもするのだ。

アカンアカンで縛っていると、それをやりたくなるのは、子供に限らず、人間そういうところがあるのじゃないかとも思う。

話が逸れてしまったが、お酒に関しては、嫁は、親からの教育が行き届いていたと言えそうだ。

お父さんが「いかに酔っ払っても、自分の言いたいことがちゃんと言えるか」と、結婚式の手紙に書いていたのを覚えているが、嫁は酔っ払っても、支離滅裂になることはほぼない。

お酒について嫁はちゃんとしてるなぁと思い、

私 「あんたは酒の飲み方をわきまえてるよなぁ」

嫁 「たまにむちゃくちゃなるけどね」

私 「ははは、そういう時もあるかもな…。そやけど、若かりし頃から飲んでただけあって基本ちゃんとしてると思うわ」

嫁 「おおらかな時代やったんですな〜」

私は思うが、とくに女性は、自分のお酒の許容量や、酔ったらどうなるか、といったことを、ある程度は自分で認識した上で、外のお付き合いする方がいいように思う。

悪い男もいてるやろうし、お酒での失敗なんてのは女性の方があとあと苦い記憶になるようにも思うから。

とは言え、未成年の飲酒は、ダメなのは決まりごとなんですからね!^^;

酒は薬にも毒にもなるよな…

しかも、毒になり得ない薬も効きそうにないし、効く薬には、毒の要素があるようにも思う。

また、話がどっか行きそうなんでこの辺で失礼します…

そら来た!

先日、仕事から帰ってきたときに、玄関のところに何かの封筒が置いてあった。

だいたいいつもなら、新聞の夕刊を含めて、夕方には嫁がポストから取り出して、リビングの持って行っているはず。

そうか、明日にでも投函しようとしてるもんがあるんだろうと思いつつ、なんやろ?と見てみると、私宛のものだった。

差出人を見てみると「プリマハム」とある。

・・・?

・・・!!

懸賞当たったんや!

と、懸賞に応募していたことを思い出した。

見事当選である。

ところで、なぜ嫁は居間に持って行かずに、玄関に置いてあったか、だ。

言うまでもなく、私を喜ばそうとしたに違いなく、帰ってきたときにすぐに分かるようにしておいてくれたのだ。

私 「なんか来てるぞー」

嫁 「・・・」

私 「お!ウィンナーの懸賞当たったわ!」

嫁 「ふふふふ…やったー!」

私 「お笑いのチケット応募してたんや」

嫁 「ツキが来てますね〜行こ行こ〜」

「懸賞は忘れた頃にちょっとした楽しみを与えてくれる」というのは、かつての偉人の名言としては残っていないが、私はそうよなぁと思うわけだ。

当たったのは、お笑いのペアチケット。

私は、応募したのに当選したことが嬉し楽しいし、嫁は嫁で、私が喜んでいるのを面白がっているのか、お笑いイベントを舞台で観れるのを喜んでいるのか、当たったことを喜んでいるのか、嫁の真相はよく分からないが、お互い楽しそうなので、良し。

このイベントに出演する芸人さんは、私も嫁もまだ知らない。

嫁が一回調べようとしたようだが、パパッとは分からなかったようだ。

嫁 「誰が出るんやろ〜」

私 「あ、ほら、チケットに漫画絵で描かれてる人らが出るんちゃう?」

嫁 「いや、それは吉本って言う意味やと思うで?関係ないと思うで」

とのこと。

この懸賞が当たったのは、確率的に高かったのか低かったのかは分からない。

私 「行ってみて席ガラガラやったりして(笑)」

嫁 「あははは」

私 「舞台から俺らいじられたらどないする(笑)」

嫁 「うわ〜きついな〜」

どんなイベントであれ、どんな芸人さんが出演されるのかは分からないが、当たり!のものは、何にせよ堪能したいと思う。

ほんまに客入りが閑散としていても、それはそれで楽しめそうやし、プロ芸人さんを現場に見に行けるのだから、どんな形であれ、楽しませてもらおうと思う。

な、懸賞もオモロいやろ。

トリの後のナスビ

私が作る、晩酌のアテの中で、油多めの茄子の蒸し焼きは嫁に好評だ。

週にいっぺんくらいはリピしてるだろうか。

私 「今日なに食いたい?」

嫁 「茄子のやつ」

ということで、一品に入れることにした。

ただ、茄子をメインにというのはちょっと弱い気がしたので、逆算して、とりモモを蒸し焼くことにした。

逆算というのは、例えば、フライパン1つで何種類かのアテを作れる、とかいうのが私は好きで、はじめに作ったものの形跡を使うことで、次の料理が旨くなる、なんていうことに、ちょっとした悦びを感じる。

茄子を炒めるのに、トリももから出た油を使うと、油と相性のいい茄子が旨くなるようなのだ。

トリももが焼き終わり、残っている油に和風だしを足して、茄子を入れてフタをして蒸し焼きにする。

茄子がヒタヒタな感じになったら、器に盛って、しょうゆを絡めて、すりおろし生姜を添えて出来上がり。

この手順で進めることに決定!ということで、DCスタート。(DC : Drinkig Cooking、関連記事「何度でも乾杯」)

蒸し焼きは、待ち時間もあるので飲みが進み、私は徐々に饒舌になる。

私 「この〜、トリが出来上がると〜、ナスビをやりますよ〜」

嫁 「・・・」

私 「言うなれば『トリの後のナスビ』〜」

嫁 「・・・」

私 「『トリの後のナスビ』!」

嫁 「え、なに?」

私 「『トリの後のナスビ』やがな」

嫁 「なんなんそれ」

私 「『私の頭の中の消しゴム』(をもじってるん)やんけ!」

嫁 「わかるかい! むっず…!」

とか言うてるうちに、トリももと茄子の蒸し焼きの2品が出来上がり、冷奴とサラダあたりを追加し、テーブルについて2度目の乾杯なのである。