ボルト

いま現在も、世界最速の男は、ウサイン・ボルトで合ってるんですかな。

我々夫婦にとっては、カール・ルイスで止まっている、とちょっと前に書いた。(過去の記事「世界で最も速く走る男」)

嫁がボルトの名前を思い出せず、ヒント出したりして当てるというやりとりをした。

私は、ボルトのヒントに、ホームセンターで売っているもの、と言い、嫁は「ドリル!」「釘!」と回答していて、最終的に正解にたどり着いた。

後からその話をしていて、嫁はこう言っていた。

「私が『釘!』って言ったとき、よくあんな普通におれたよなぁ。私やったら『うわぁー!近い近い!あー!めっちゃ惜しい!』とか言うてまうわ!」と。

嫁は普段、どちらかというと声も大きい方ではなく、テンションも高い方でもなく、見た感じはおっとりというのに近い雰囲気の人だと私には見える。

ただ、先日のボルトのやりとりのような、ちょっと楽しめそうなキッカケがあったときには、本能的に、面白さをプラスして楽しむ、という能力を発揮しているような感じがする。

決して大げさな喜び方、面白がり方をする感じではない。

うむ、確かに嫁は、話を大げさにするタイプではないし、盛ったりすることもない。

だが、ちょっと動力を付与すると、補助エンジンを自動的に発動させているというか、そうだ、ヤマハのPASのような動力源を持っているといったところか。

概して単純、真っ直ぐな印象を私に与えている嫁なのだが、この、楽しみの自家発電的な反応のメカニズムは、まだ解明されていないのである。

嫁フィードバックシステム

買い物帰りの車の中で、嫁にふと聞いてみた。

「俺ってどんなやつなん?」と。

嫁は「なにそれ?」という雰囲気も少しあったか、ちょっと笑ったようにも思ったが、しばらくして、

嫁 「おもしろい」

と。

私 「おもしろい(?)」

嫁 「ひょうひょうとしてて、何考えてるか分からんけど、実は何も考えてない感じ? あははは。いい奴」

とのこと。

そう言えば、昔から「ひょうひょうとしてる」「何を考えているのか分からない」といった内容のことは、他の人からもちょくちょく言われたことがあったよなぁと。

反対に私から嫁がどういう奴かといえば、「純粋」というとちょっとニュアンスが違うのだが、意地悪さがない、という印象がまず出てくる。

あと、マイペース、そして、おもしろい、と感じているのはお互い様のようだ。

何がおもろいのかと聞かれると、はっきりこれだと言うのは難しい感じがするが「なんとなく」とか「空気感が」「雰囲気が」といった言い方が、感じていることの近い表現になるだろうか。

嫁が「生きてるだけで笑われる」とよく言うが、それだけ笑わせてくれているわけだ。

人のことはなんやかんやと言えるし、こんなところある、あんなところあると、割と言える気がするが、自分ことってよう分からんもんだなと。

そして、嫁と話をしていて思うことは、嫁は結構鋭いというか、感覚的に捉えるところがある気がする。

私が何かの受け売りで話をしたり、ちょっと作った感じの話をすると「う〜ん…」という返事になることが多い。

私らしくない、私から出てきた言葉じゃないと感じるのか、納得していない感じが分かりやすく出る。

嫁は、私の言葉の隅々まで漏らさず聞くような、一挙手一投足を見逃さず品定めするような、そんな面倒なことができるタイプではないことは明らかなので、分析して判断しているのではなく、感覚なのだろう。

実はこれは、私にとってもいいフィードバックになることがあるのだ。

会話をしながら「ん?俺いま何か本心じゃないこと言ってるか?」と。

嫁の女性的な勘?動物的な感覚?は、なかなかすごいんではないかと思うのである。

かなり精度の高い「嫁フィードバックシステム」だ。

闇営業とか吉本とか

時事ネタというか芸能ネタというか、そういうことを書くにはふさわしいプログではないんだが…

嫁がお笑い好きであることは書いたことがあったが、その影響もあって、私もテレビや劇場で笑わせてもらって、少なからず、お笑いに助けられているところもあるので、ちょっとは気になる話ではある。

メディアにしろ一般のSNSにしろ、賛否両論、擁護に批判に、いろいろと飛び交って、矛先がなんやよう分からん・・・という感じになっている気がする。

我々夫婦も、がっつり話ししたわけではないが「なんだかねぇ」という感じでいくらか言葉は交わした。

お互いに考え出すと、それぞれなんやかんやと思うところは出てくるのだろうが、我々夫婦のざっくりした、お互いの見解の一致を見たところがある。

それは、この件でいちばん罰せられるべきは誰か。

・・・

言わずもがな、詐欺グループだ、と。

みんな、芸人さんを批判したり、吉本興業を批判したりしているが、いちばんアカンのは、そっちだよね、と。

某芸人さんを一般の人に置き換えたら「会社で禁止されている副業したことないですか?」とか、それこそ「嘘ついたことないの?」ってことと近い気がする。(反社というのがイタイところではあるけれど)

反対に、吉本を一般企業に例えたら、少なからず問題視されているパワハラ企業という見方もできるかと思う。

ただ、これについても、どうも、昭和の叩き上げ世代とのギャップと受けとれるような話もあるし、よく分からない。

私の感じからすると、言ってみれば、あるひとつの労使の協議が、大きく取り上げられているだけ、とも見える。

もちろん双方とも失敗だった部分があるのは確かだと思うが、今回の件でいちばん悪いのは、やっぱり詐欺グループのはずだ。

まぁ、ここは、嫁とのことを書くためのブログなので、議論的なことはこのくらいにしておいて、我々夫婦の一致する意見としては、

①いちばん悪いのは詐欺グループ

②芸人さんも吉本もどうも気の毒

という感じにまとめられるかなぁ。

缶コーヒー

食後にコーヒーを飲むのが一種の習慣になっているような感じがある。

なんとなくコーヒーには、ひと息つくというイメージがくっついていて、気分が穏やかになる感じもある。

ここ何年かで、コンビニでもドリップ式のコーヒーが安くで飲めるようになったし、味も私たちには十分なので、できれば缶コーヒーよりも、ドリップされたコーヒーが飲みたいなと思う。

よく行くショッピングモールにも、タリーズコーヒー、ロッテリア、サンマルクカフェ、コメダコーヒーなどが入っているが、そこらが一杯400円とか500円とかするのに対して、たぶん個人経営のような喫茶店のカレー屋さんが、テイクアウトのコーヒーで120円で提供していた。

味も遜色ない、というよりむしろこちらの方が好みということもあってよく利用していたのだが、ここ1ヶ月くらい前に、テイクアウトの一時休止という看板が出ていて、ちょっとしたショックだった。

ある日の食後、有名なコーヒーショップはどこも並ばないといけないし面倒だなということで、今日は缶コーヒーにするか、ということで自動販売機に向かう。

私はアイスを買ったのだが、嫁はどうもホットコーヒーが飲みたかったらしく、並んでいるものの中にホットの赤いラベルを探したが見当たらない。

と思ったときに、ひとつだけ赤色のラベルが見えたので「あ!あった!ひとつだけあったあった!!」と喜んだ。

しかし、それも束の間、商品の見本の下に設置されている、青のコールドと赤のホットがラベルがズレていて、中途半端に赤色が見えているだけだった。

それに気づき「あ〜!アイスやんか〜!なんや〜あ〜残念〜・・・」と嫁。

私が思うに、嫁は、オーバーリアクションとは全く思わないが、そういう些細なことにも、いい意味で感情の起伏を表出させるところがあり、私としては笑ってしまう。

ただ、何年季節の変わり目を過ごしているのか。

また、何度、自動販売機を見ているのか。

とは思う。

それでもなんとなく、彼女の素直さというか真っ直ぐさというか、そういう性格が、日常の些細なことにも現れているような気がするのだ。

私はいいところだと思うので、そのままでおってもらいたいなぁと思う一面でもある。

嫁に言わせると「なにそれ?」ってな具合だろけれど。