嫁の逆ネジ

特にたくさん話をしているという意識はないとしても、ある程度長いこと付き合いが続いてる人に対しては、相手が使う言葉、ボキャブラリー、表現仕方など、その人らしさみたいなものが分かってくるのだろうと思う。

例えば、あるときその人が言った事に対して「ん? この人にしては珍しい言い方だなぁ」と感じたりすることが時々ある。

いつも強気の人がふと「俺あかんなぁ」なんてことを言ってみたり、いつも静かな人が「あのやろー!」とケンカ腰な表現をしてみたり。

こてこての関西弁の人が、標準語で喋り始めるなんてのも、憧れの表れか、誰かの影響なのか。

そこまで分かりやすいものでなくとも、その人がそれまで発したことのない単語を言ったりすると「?」と感じたりするものだ。

先日、なんの話してたのか忘れたが、

嫁「そんなん逆ネジかまされる」

と言っていた。

嫁らしからぬ表現だったので、思わず吹いてしまった。

私 「『逆ネジかます』てなんや(笑)」

嫁 「ははは」

私 「そんな言い回しどこで仕入れたんや」

嫁 「なんやろ?どうせカバチタレ!とかナニワ金融道とかちゃう?」

逆もあって、私が言った事に対して、

嫁 「なんか今の言い方、らしくない」

と言われてハッとすることもある。

「らしさ」というのはなかなか言葉では言い表しにくいものだろうと思うけど、一見何でもない日々の積み重ねが、その人の「らしさ」を作っていってるのかもしれないなぁ。