視力回復メガネの利用方法

よく行くショッピングモールへは車で出かけることがほとんどだ。

嫁は車の助手席に乗ると寝る、というパターンが多いのだが、最近は、先日買ってきた「視力回復メガネ」を持参していて、それをかけて乗っていることも多い。(過去の漫画「視力回復メガネ」)

ある日、買い物も終わり、そろそろ帰るかということで、車に乗り込んで帰路についた。

しばらく走ったところで、嫁はおもむろに鞄から視力回復メガネを取り出してかけた。

それを持ち歩き始めたときは、「お、持ってきてるんや、熱心やな、ええこっちゃな」などと言葉を交わしていたが、最近はそれが普通になったので、とくに会話することなくしばらく走っていた。

信号が赤になり停車。

ふと横を見ると、頭がドアのところに当たるくらい首をかしげて、どう見ても睡眠をとっている状態だった。

いや、視力回復メガネをつけても、寝てしまっていたら効果ないんやけどな・・・と思ったのだが、もしかすると彼女なりの深い考え、あるいは、目的があるのかもしれないと思い、しばらく何も言わずそのままにしておいた。

うちに到着する前に「ふぁ~・・・」と言いながら起きたので、言ってみた。

私 「視力回復メガネつけて寝てたら意味ないで(笑)」

嫁 「ふふっ、ほんまや・・・」

・・・ウケた。

どうやら、視力回復以外の別の目的でそのメガネをつけていたわけでも、私には思いもつかない深い考えがあるわけでもなさそうだった。

ある目的のために作られた品物も、その利用方法も、嫁にかかれば、いったんリセットされ、彼女独自の使い方になるのかもしれない。

後日、ふとそのときのことを思い出したのか、嫁が「このメガネは、日よけにもなるし、視力回復にもなるし、便利やね」と。

う~ん、そうなのか?

少なくとも、視界がかなり狭まるので、サングラスと思ってかけると危ないと思う。

実際、視力回復メガネをかけていた嫁に、西日がまぶしかった運転手の私が「サングラスとってくれる?」と言ったとき、

「あかん、見えん・・・」

と、視力回復メガネを外して、サングラスを私に渡してくれた。

私としては何かがしっくりしていないままだ。

早い…

青木雄二さん原作の漫画「ナニワ金融道」はドラマにもなっていて、中居正広さん、小林薫さん、緒形拳さん等々、すごくハマり役のキャストで、原作の漫画とは違うキャラクターになっているとはいえ、それも含めてとても面白い。

テレビ放映されたのは、調べてみると1996年ということだから、今から20年前ということになるが、今見ても色あせていないどころか、十二分に楽しめる。

テレビ放映当時も見ていたと思うが、そのあとにも一度レンタルDVDで全6枚を見た記憶がある。

さらに今年に入ってまた興味が再燃して、改めて借りてきて晩酌しつつ見返しているので、3回目ということになる。

以前より金融関係の法律の言葉に慣れたのか、かつてより話が分かって面白さが増している。

また、我々夫婦もそれなりにおっちゃん、おばちゃんになったこともあって、人情描写の細かいところにも思う部分が増えたのだと思う。

DVDの良いところは、嫁と一緒に見ていて、話が分からなかったところなどで一時停止して「これどういうこと?」「このシーンいいよねぇ」ということが出来るところだ。

私は「ナニワ金融道」については、原作漫画の方は断片的に目を通したくらいなので、ドラマの印象が強いのだが、ちょい役も含めて、すべての登場人物がいい役者さんだなぁと思う。

笑いあり人情あり、ちょっと勉強にもなる?ドラマだと思うのでオススメしたい作品だ。

ところで、物語のスジとは関係ないが、嫁と一緒に笑ってしまったシーンのひとつ。

金貸しの帝国金融として大勝負となる仕事に向けて、主人公の灰原くん(中居正広)が、先輩の桑田さん(小林薫)と待ち合わせをしていて、車にもたれつつ「遅いなぁ」と待っていた。

しばらくして桑田さんがやってきて、毎度おなじみの下品な?ジョークを交えながら車の助手席にそそくさと乗り込んだ。

灰原くんも、よし行くぞ、ということで運転席に乗り込んだらすでに桑田さんは寝ていた、というシーン。

・・・

これを見たときに2人して笑ったのだが、嫁がどう見たかは分からないものの、私はとっさに、嫁みたいだ、と思った。

私 「あんた桑田さんと一緒やな(笑)」

嫁 「あははは」

嫁は、車の助手席に乗ると眠くなることが多いようで、目を閉じてから眠りにつくまでの時間は相当短い。

ついさっきまで喋っていたのに、返事がないと思って見ると口を開けて寝ていることもあるくらいだ。

まさにこのシーンの桑田さんばりだ。

あるときは、その早さに驚いて、

私 「え!寝てんの!?」

と言うと、

嫁 「え!?なに!?」

とびっくりして起きるのだ。

びっくりしているのは私の方なのに。

なかなかのスゴ腕だと思うので、この才能、何かに使えないものだろうか。

雨は降る降る

タイトルを見て、メロディーが出てくる方は、40代半ばの我々よりも先輩にあたる方々かもしれない。

石原裕次郎さんのブランデーグラスの歌詞のフレーズ。

我々の親世代が若い頃に、人気絶頂だった俳優さんということになるのだろうか。

なぜ石原裕次郎さんが話に出てきたのははっきり覚えていないのだが、晩酌のときに雨音が聞こえていて、ふとこのフレーズが出てきたのか。

あるいは、それなりに呑んでいて、もう一杯~とおかわりしようとしたときに、どちらかが「こ~れ~でおよしよ♪そんなに強くないのに~♪」と、この曲のはじめを歌ったのかもしれない。

歌詞はどういうわけか二人とも出てきたんだが、なんという曲だったかタイトルが出て来ず、「雨は降る降る」「石原裕次郎」と検索して、「ブランデーグラス」にたどり着いた。

酔っぱらってもいるし「雨は降る降る」が面白くなって歌っていたわけだが、You Tubeで聞いたバージョンでは、コーラスの女性の声がなかなかガッツリ入ってきていて、インパクト大。

それに感化されて、どちらかが「これでおよしよ♪」と謳い出すと「あああー!」とコーラスを入れる、という展開になった。

2人とも音域が足りずカスカスの声になりつつも「これでおよしよ」「あああー!」が交互に繰り返された晩酌であった。

お酒のアテに「こしょう振る振る」「あああー!」

「『雨は降る降る』やが、あんたよう寝るし『嫁は寝る寝る』や」などと内容のない会話をしたのを薄っすら覚えている。

あまりちゃんと聞いたことがないのだが、昔の歌は、歌い手さんも歌詞も、なんというか「しっかりしてる」という感じがする。

豚の呪縛

先日「バビロンの大金持ち」という本を読んだ。

昔からあるベストセラーなんだそうだ。

貯蓄や投資の基本の考え方が物語風に書かれている感じで、結構面白くすぅっと読めた。

要約すると、まずは、収入の1割を自分のためにとっておくことから始まり、資産は置いておくだけではなく投資しましょう、そして、投資の際には、然るべき人からのアドバイスに従いましょう、といった内容。

最近、財テクや投資に関することは注目を集めているようで、本屋には関連本が本当にたくさん並んでいる。

中には、単にあおっているだけに見えるものも少なからずあるようなので、人それぞれ自分にしっくりくるものを見つけるのが大切なんだろうなと思う。

さて、その「バビロンの大金持ち」という本の中で、運、ツキという話が出てきた。

「ツキのある者は、川に放り込んでも、そこから岸にたどり着くだけではなく、川の底から真珠を掴んであがってくる」 といったことが書かれていた。

ツキを持っている者は、単純に目的を果たすだけではなくて、プラスアルファの成果をあげる、ということなのだろうと思う。

私 「あんたを川に放り込んだら真珠持ってあがってくるかもな」

嫁 「なにそれ」

私 「もしそうなったら豚に真珠やがな」

嫁 「もう、違う!細豚に真珠!」

  「あれ?・・・ってやっぱり豚やん・・・」

豚の呪縛にかかったしまったようである。